●こんなお話
6人の黒服が銀行強盗してこの中に裏切り者がいるってんで、ワーワー! 騒ぐ狂犬たちの話。
●感想
レストランで会話をしている男たち、マドンナの歌の話やチップを渡す渡さないで揉めたりして仕事に向かう。
主人公が腹を撃たれて血まみれで車で逃走している。ラリーと呼ばれる男の運転で集合場所のアジトへ向かって、ピンクという男もやってきて強盗したときの様子から待ち伏せに遭っていたから内通者がいると疑う。2人が銃を突きつけてるとブロンドと呼ばれる男も合流。
ブロンドが現場で銃を乱射するというサイコパスとラリーがキレてる。ブロンドが警官を拉致していて警官から内通者を聞こうとする。エディという男がやってきて外に車がいっぱいだから移動してピンクが隠しているダイヤを取りに行こうとアジトを離れる。
アジトに警官とブロンドが2人きりになって耳を斬ったりする拷問する。さらにガソリンを浴びせて火をつけようとしたところを瀕死の主人公がブロンドを射殺。
アジトに戻ってきたラリーたちが死んだブロンドを見て驚く。エディがそのことにキレて主人公に銃を向けてさらにボスのジョーもやってきて主人公が裏切り者だと確信していて銃を向ける。ラリーが主人公をかばおうとエディとジョーと対峙してみんな撃たれる。
主人公がラリーに自ら警官ということをうちあけて、泣きながら主人公を撃ったところに警官隊が突入してきて終わり。
冒頭からファミレスで男たちがマドンナの話をして、じゃあ行こうとなるとチップを払う払わないで揉める。一体この映画は何の話なんだろう? と開始7分くらい経ってもよくわからない。
そしてスローモーションで歩いて主題歌とともに主人公たちの紹介のテロップ。ここだけでツカミはバッチリの出だしでした。
そこから時間軸が行ったり来たりして肝心の銀行強盗シーンが描かれずに、銀行強盗ビフォーアフターだけで銀行強盗の計画が描かれたり黒服たち1人1人の計画に至るまでや潜入捜査官のくだりが描かれていきます。
今となっては当たり前になってるかもですが、時間軸を一直線で描かれずにバラバラに描いて行ってパズルのようにハマっていくカタルシス。シンプルなストーリー展開だけど今までのエンタメにはない不思議な魅力の映画でした。
バイオレンスシーンも容赦なくて凄いですし、倉庫の中で舞台劇のような空間でのお芝居と時間や場所を行ったり来たりする構成で惹きつけられる映画でした。
☆☆☆☆
鑑賞日:2014/08/22 DVD 2020/04/13 NETFLIX 2023/09/17 U-NEXT
監督 | クエンティン・タランティーノ |
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脚本 | クエンティン・タランティーノ |
出演 | ハーヴェイ・カイテル |
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ティム・ロス | |
マイケル・マドセン | |
クリス・ペン | |
スティーヴ・ブシェーミ | |
ローレンス・ティアニー | |
エディ・バンカー | |
クエンティン・タランティーノ | |
スティーヴン・ライト |