映画【リアリズムの宿】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 脚本家と監督が共通の知人に呼び出され温泉街を旅する話。

●感想

 ほとんど面識のない売れない映画監督と脚本家のロードムービー。
 何と言っても気まずい2人のけん制しあう微妙な空気の会話が最高で、絶対ありえない状況が降りかかりますが。2人の空気でありえるかもしれないという風に見えるから不思議です。

 日常の延長をだらだらと長回しで映し出していって、そこに女が加わり物語に変化が起こります。ここでの3人の会話も面白くて、恋愛について語るところなんかも面白かったです。年上だけど童貞が見下される感じなんかの立場が変わるところなんかも笑えました。

 3つの宿に泊まってそこで出会い別れがあるけど、それなりに展開して女性の正体がわかる最後で落として終わり。という80分。確かに布団の中で2人で笑いあうところでオチてますが、何でこの順番なんだろうか。どの展開でもいいのではないかと思いました。必然性を感じるストーリーとして感じたかったです。
 ただやっぱり何かしらの変化や成長を主人公にはしてもらいたかったです。そうでないとショートコントを延々と見せられているような感覚になりました。

☆☆☆

鑑賞日:2013/11/20 DVD

監督山下敦弘 
脚色向井康介 
山下敦弘 
原作つげ義春 
出演長塚圭史 
山本浩司 
尾野真千子 
山本剛史 
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