映画【ひつじ村の兄弟】感想(ネタバレ)

rams
スポンサーリンク

●こんなお話

 羊を育てている兄弟がいて、お互い仲が悪くて口もきかないのだけど。羊に伝染病が発覚して殺処分になって兄弟が育てていた伝統ある純血種の羊を隠そうとする話。

●感想

 セリフがほとんどなく静かに北欧の雪景色の中を延々と描いていて、かなりの集中力を必要とする作風でした。

 日本版の予告であったこと以上のことが起こらず、仲の悪い兄弟がいました→伝染病が発生しました→羊を隠しました→バレました→羊と一緒に逃げました。ということが起こるのが物語のラスト10分くらいなので、そこに至るまでが表層的にはひたすら淡々と黙々と進むだけなので、兄弟の確執がメインで描かれているとはいえもう少し表現がほかになかったのかな? と疑問なままの映画でした。

 そしてやっとこさ事態が動き出すのがもうラストのほうで、そこから山に逃げるぞと兄弟が羊たちと逃亡するというのがやっとこさ映画的な見せ場になったと思いきや、まさかのおじいさんが裸で抱き合うシーンにただただ戸惑うという。お母さんのおなかの中ということなのかな? とか必死で意味を読み解こうとしていたら暗転……。羊はどうなったのだろう? 犬はどこいったんだろう? 兄弟はどうなったのだろう? とか答えを探したくなっちゃいました。あの兄弟にとっては幸せだったのかとかいろいろ考えちゃいますが、90分間雄大な景色以外に映画としての面白さを感じることができなくて、自分の勉強不足を感じる映画でした。

☆☆

鑑賞日: 2015/12/29  新宿武蔵野館

監督グリームル・ハゥコーナルソン 
脚本グリームル・ハゥコーナルソン 
出演シグルヅル・シグルヨンソン 
テオドル・ユーリウソン 
シャーロッテ・ボーヴィング 
ヨーン・ベノニソン 
グヅルン・シグルビョルンスドッティル 

コメント

タイトルとURLをコピーしました