映画【ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 清朝時代の武術家が活躍する話。

●感想

 有名なテーマ曲と共に何十人もの人たちが「ハッ! ハッ!」とトレーニングしている冒頭を見るだけでテンションあがります。
 そして、主演のリー・リーンチェイの動きのスピードっぷりたらないです。足がどんだけ高いところまで上がるんだってくらい上がってます。そして、リー・リンチェイと競演するユン・ピョウというこの2人が同じ画面に並んでるだけでも見る価値のあった映画だと思いました。

 いくつものアクションシークエンスが構成されていて、そのどれもが迫力とんでもないことになっていて素晴らしかったです。

 けれどもこの手のアクション映画で130分もあって、チト長すぎだと思いました。特に序盤は登場人物たちの目的がはっきりせずにただごちゃごちゃしている感じでした。欧米列強に侵略された清国を憂う主人公。アメリカ人だったり役人だったりアメリカへ中国人を奴隷として売り飛ばそうとする地元ヤクザだったりがカタキ役として登場します。
 いちばんいただけなかったのは、主人公が能動的に解決しようとするのではなく。全部、受動的に対応するため。全部巻き込まれて仕方なく、という風にしか見えないのが痛いです。それに、途中でいきなり道場破りが現れて戦ったりしますが、本筋と全く関係ないのは一体何だったんでしょうか?
 2番手であるユン・ピョウの立ち位置も微妙で、クライマックスで今まで情けなかったのが逃げずに立ち向かう姿は感動的ですが。いかんせんそれまでが中途半端すぎなように思えました。

 とはいえ、クライマックスのアクションシーンはこれでもかというサービスいっぱいでお腹いっぱいでした。むしろお腹いっぱいすぎて、もうすこし短くてもよかったと思います。
 ストーリーは二の次に、目の前で動き回る香港の方々を見て盛り上がる映画で面白かったです。

☆☆☆

鑑賞日:2014/03/13 Hulu

監督ツイ・ハーク 
脚本ツイ・ハーク 
ユエン・カイ・チー 
タン・ピク・イン 
出演リー・リンチェイ 
ユン・ピョウ 
ジャッキー・チュン 
ロザムンド・クワン 
ケント・チェン 
ヤン・イー・クゥアン 
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