映画【ねらわれた学園(1981)】感想(ネタバレ)

School in the Crosshairs
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●こんなお話

 学園を支配しようとする超能力を持った女生徒に立ち向う同じ力を持った少女の戦いの話。

●感想

 オープニング。コマを落として白黒の映像の中をユーミンの【守ってあげたい】どーん! ここでもう100点と最高の出だしでした。もうユーミンってだけで、いい気持ちにさせてくれるっっつう。

 THE大林宣彦映像の連続で90分濃厚な時間を体験させてくれて、ラスト20分はもう頭クラクラしてトリップしてしまうすさまじい映画でした。
 予知能力のある優等生の女子高生が自分の能力に戸惑っていると、転校生も超能力の持ち主らしく生徒たちを洗脳して謎の塾に次々と入れていっていき。主人公の友だちの男の子が、その塾に乗り込んでいって真相を暴こうとするけど。逆にやられてしまって主人公が金星人と戦うという。書いててもよくわからないストーリーがスゴイっす。

 何と言っても峰岸徹さんの金星人の姿のインパクトったらないです。銀色の顔に上半身裸でお腹にでっかい目玉があるクライマックスの衝撃。何回見ても、主人公の薬師丸ひろ子さんとの台詞のやりとりが意味不明で何をめぐって戦っているのかわからないです。そもそも戦っているのかもわからない。
 画面が延々とチカチカとさまざまな色に輝いて、おどろおどろしくもありさすがの大林映画。という特撮の出来が素晴らしく、見ているボクが洗脳されてしまいまそうな超能力描写でした。

 そもそも金星人は何故この学校の関係者を乗っ取って洗脳しようとしているのか謎でした。もっと国家中枢に忍び込んだ方がいいと思いました。
 しかも塾に無理やり入れてしまいみんなの成績を上げるという。よくよく考えたら、成績があがるのならそれでいいんじゃないかなとも思ってしまいます。

 主人公のライバルの優等生がめちゃくちゃ怪演ですごすぎだったり、主人公の相手役の剣道姿が全く剣道をやっている人に見えないとか。画面に映るすべての衝撃が強すぎて、けっきょく何の話か霞んでしまうという90分ですが、とにかく見た事のない映像の数々で衝撃を受けること間違いない映画で最高でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2013/07/03 Hulu

監督大林宣彦 
脚本葉村彰子 
原作眉村卓 
出演薬師丸ひろ子 
高柳良一 
長谷川真砂美 
手塚真 
船木浩行 
高橋克典 
宮寺和彦 
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