ドラマ【ナルコス シーズン3】感想(ネタバレ)

Narcos Season 3
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●こんなお話

 メデジンカルテルのあとにカリカルテルとの戦いの話。

●感想

 エスコバル亡き後、カリカルテルが麻薬業界を仕切っていて、ボスとなるのがヒルベルトとミゲルの兄弟。そしてイケメンのパチョやニューヨーク担当のチェペなど。彼らが合議制で進めている様子だけど、ヒルベルトがリーダー的。

 ヒルベルトが政府と取引して自首する代わりに合法的ビジネスは続けていけるとかで、他の幹部たちを納得させてその方向へ。

 アメリカの捜査官やコロンビア政府関係者が何とかカリカルテルの幹部を捕まえようとする。そしてヒルベルト逮捕をきっかけに弟のミゲルは最初優しそうな感じで登場したのに、だんだんと過激になっていきます。それで自分が敵対する組織に襲撃されて命の危険があってから、兄に「動くな」と言われているのに抗争を仕掛けて殺し合いに発展していく。

 正直前半は登場人物の紹介であまり動きがなく、退屈かなと思っていましたが。ヒルベルトが逮捕されてミゲルがボスになってからは派手な動きも増えて、更に警備室長のホルヘという人物がDEAの内通者となってのバレかバレないかのハラハラドキドキが見どころでした。

 ホルヘは仕事を辞めて警備会社をおこそうとするけれど、案の定、ボスから「あと半年やれよ」と断れずカルテルのボスの警備を続けることに。すると警備室長やコロンビアの軍人が処刑されたのをきっかけにもう無理だとアメリカ人たちに連絡をとることに。

 そこから「いついつどこどこにいるから逮捕して。その代わり家族をアメリカに亡命させて」というのを条件に連絡を取って、逮捕の動きをしようとするけれど。毎回、ギリギリのところで逮捕できずに組織側から「内通者がいるぞ」となってホルヘの緊張感。

 ミゲルの息子が終始、ホルヘに疑いの目を向けて、彼の疑いをどうやって乗り切るのかというのが面白さの1つでした。ホルヘについていった若い警備担当が警察のガサ入れの連絡を怠ったと言われて内通者だと疑われて殺されるのとかもホルヘの辛さが倍増するエピソードでよかったです。

 コロンビアの政府自体がカルテルと関係を持っていて選挙資金うんぬんというのもあったりして、政府が信用できない中、捕まえてもすぐ釈放させないという流れを作ろうと必死の捜査官たち。

 カルテル側のハラハラドキドキは面白かったですが、捜査官側はそこまで面白さがそれほどないのが残念でした。ホルヘを救いたいけど逮捕のために泳がす葛藤なんかもありますが、事務的にあっさりとしている感じでした。ミゲルの愛人となる女性もミゲル逮捕後、別のボスに頼って終わりというのもぶつ切り感いっぱいに感じます。

 とはいえ、不正に負けずに逮捕に燃えるコロンビアの司令官のかっこよさたるやないドラマシリーズでした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2022/03/25 NETFLIX

出演ヴァグネル・モウラ
ペドロ・パスカル
ボイド・ホルブルック
ダミアン・アルカサル
アルベルト・アンマン
フランシスコ・デニス
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