映画【凪待ち】感想

☆☆

●こんなお話

 ギャンブル依存症の主人公が喧嘩してるか博打してるかと思ったら事件の被害者になって落ち込む話

●感想

 これぞ日本映画という感じの静かで丁寧に社会の底辺で必死に生きる人の目線になって描いていくというものでした。

 役者さんたちみなさんの熱演も素晴らしくて、全くのダメダメ男の主人公で感情移入を拒否してしまうかのようなキャラクターですが、彼を支える善人たちがいて主人公だ立ち直っていく姿を応援してしまうキャラクター造形がよかったです。

 ただ好みの問題として展開がゆっくりで丁寧すぎるきらいのあるテンポだと思いました。全10話の第1話なのかな? というくらい開始60分くらいまでは主人公が仕事をクビになって恋人とその娘さんと新天地へ行って、そこの地元の人たちや末期がんのおじいちゃんとの生活があって、ギャンブル辞めたと誓ったけど当然競輪をやっちゃって、どんどんと落ちていって…というのを丁寧と言えば丁寧なのかもしれませんが、個人的にはまどろっこしくて結構退屈な時間が多かったです。娘さんの定時制学校とかもダルくて時間ばかり気になる描かれ方でした。

 中盤で大きな出来事があって動きがあってからも基本は主人公が落ちぶれて、喧嘩しているかギャンブルして周りに迷惑をかけて、そのたびに救ってくれる人がいてというのが最後まで続くだけなので周りに優しい人たちがいてよかったねという感想しか出てこなかったです。起こる出来事はそれぞれ見せ場として大きいはずなのに、静かに重々しく淡々としている演出が続くので、自暴自棄になって暴れて「1度死んでまたやり直そう」と励ましてくれる人がいたり、おじいちゃんが大事な船を売ってお金を工面してくれたりという展開が感動しそうですが、そういったところも淡々と受け流されてしまって特に見ているこちらの感情を動かされることはなかったです。

 そして宮城県警ってガラ悪いんだと勉強になる映画でした。

☆☆

鑑賞日:2017/07/02 TOHOシネマズ川崎

監督白石和彌 
脚本加藤正人 
出演香取慎吾 
恒松祐里 
西田尚美 
吉澤健 
音尾琢真 
リリー・フランキー 
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