映画【ミセス・ノイズィ】感想(ネタバレ)

mrsnoisy
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●こんなお話

 隣さんと騒音トラブルになってお互いの生活が大変なことになる話。

●感想

 お隣さんの騒音トラブルをきっかけに加害者被害者としてお互いが攻撃しあう。それにSNSやマスコミによって事態が拡大していってしまうという怖さ。そしてこの映画の面白さの同じ物事でも視点が変わると…という面白さで見せてくれて、最初の騒音されていた被害者側の主人公が恐る恐る「すいません、少し音を下げてください」と言っていたのがもう片方から見ると「うるさいんですけど!」とさっきと印象が変わっているのとか同じシーンでも微妙に違って見えるのが映画的な楽しさのある内容でした。

 ただ低予算感だから悪いとかそんなことではないですが、マスコミの数とかSNSで広がっていく描写とか本来なら主人公たちの手の届かないところでどんどん広がっていく怖さみたいなのがスペクタクル的に描かれなければいけないと思いますが、ものすごい人数が少ないようにしか見えず、あまり面白さを感じることができなかったです。

 コメディとしても主人公のいとこが炎上商法で広めるというのも大げさなお芝居が続いて、主人公同士の追いかけっことかどういう気持ちで見ればいいのか終始戸惑って笑えない気まずい部分が多かったです。子どもがお隣さんのおばちゃんの家でおもちゃで遊ぶモンタージュとかも子役子役したお芝居が見ていてこれまた気まずく見てるのが辛いシーンでした。

 コメディで主人公たちにスポットを当てていて低予算だから仕方ないことかもしれないですが、布団を叩く音での騒音がきっかけとなりますが、主人公2人だけの問題で他の住民たちは住んでいないかのようなところとかが気になってしまいました。それに主人公のミュージシャンの旦那は肝心なときにいなくて、ふらっと現れてのらりくらりとしていてこんな亭主でいいのかとイライラしてしまう役割でした。

 そして虫が顔面をはうのを耐える役者さんのすごさを堪能する映画でした。

☆☆

鑑賞日:2020/12/18 TOHOシネマズ日比谷

監督天野千尋 
脚本天野千尋 
共同脚本松枝佳紀 
脚本監修加藤正人 
出演篠原ゆき子 
大高洋子 
長尾卓磨 
新津ちせ 
宮崎太一 
米本来輝 
洞口依子 
和田雅成 
田中要次 
風祭ゆき 
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