映画【森崎書店の日々】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 神保町の書店に集まる人の話。

●感想

 神保町という街に思い入れがある人は、観ているだけで楽しい気持ちになること間違いないです。朝、本屋さんの準備をする人たち。本屋さんの常連さんが楽しそうに純文学の話をしてきたり何年も続く喫茶店の店主とのやりとり。古本屋さんの街という独特の雰囲気が伝わってきてよかったです。主人公が、ただ喫茶店で本を読んだり、店番をしながら本を読んだりしているのを見るだけでほんわかした気持ちにさせてくれました。逆を言えば、神保町や古本とかに興味のない人にとっては退屈かもしれません。

 主人公が神保町にやってきて駅から降りた場所から「あそこ曲がるとあの本屋があって」「左に行くと、よく行く喫茶店がある」とか思い出を感じながら観てました。
 物語も本当に森崎書店の日々で、大きなうねりもなく。よくお店に来る男の子が自分のことを気にしていると思っていたら、実は友達の女の子ことを聞いてきて。自分じゃなかったと思ったり。古本屋さんが本を入札するといった古本屋さんの裏側を知ることができたり。合間に、おじさんの過去の傷だったりが出てきますがそれはさらっと流されます。

 ただラスト30分で自分を振った男と街で偶然すれ違ったことにより、いきなりのリベンジの話になるのはちょっと今までの雰囲気とは違いすぎて浮いてしまっているエピソードのように思えました。

 とはいえ、古本屋さんで店番してコーヒーを飲み本を読み、街の人たちと雑談するという日常をうらやましく思える映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2012/07/07 DVD

監督日向朝子 
脚本日向朝子 
原作八木沢里志
出演菊池亜希子 
松尾敏伸 
奥村知史 
吉沢悠 
きたろう 
岩松了 
田中麗奈 
内藤剛志 
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