映画【蜜蜂と遠雷】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 天才ピアニストたちがコンクールに挑む話。

●感想

 音楽とか抽象的なものをしかも天才など常人には理解するのが難しいモチーフを正攻法に描くチャレンジが素晴らしくて、役者さんたちがみんな本当にプロフェッショナルに見えてすごかったです。

 ただやっぱり音楽の知識や教養がない自分から見ると、主人公たちが悩んだりそれを突破して成長したり姿を見ていても外野から見ているかのような感覚になって乗り切れない部分もありました。それは演奏という1番の見せ場の優劣とかがわからず、審査員とか観客のお芝居のリアクションでそれを読み取るとかしかできないため、やっぱり映像で才能を表現するのは難しいなと改めて感じてしまう映画でした。

 話も結構高速で動いて、メインの主人公たちが出会ったと思ったらもう理解しあって、海岸で集まって仲良くしていたりといつの間にそこまで深く信頼できるようになったんだろうとか考えてしまいました。唯一、こちら側に近い松坂桃李さん演じるピアニストもあっけなく終わってしまってスポ根もの的な面白さもなかったです。

それにこれはこの映画に限ったことではないですが、演奏中の役者さんの手の動きとか見ていっぱい練習したのかな? CGとかでできちゃうのかな? とかいろ映画の裏側を考えてしまいました。

 天才たちがすごいことで悩んで解決していくのを傍観しているだけに感じてしまう映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2020/05/14 DVD

監督石川慶 
脚本石川慶 
原作恩田陸
出演松岡茉優 
松坂桃李 
森崎ウィン 
鈴鹿央士 
臼田あさ美 
ブルゾンちえみ 
福島リラ 
眞島秀和 
片桐はいり 
光石研 
平田満 
アンジェイ・ヒラ 
斉藤由貴 
鹿賀丈史 
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