映画【ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒】感想(ネタバレ):心温まるストップモーションアニメ 未確認生物を追う冒険と友情の物語

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●こんなお藩士

 会員制の貴族クラブに入りたい探検家と親類を探したいビックフッドがヒマラヤの奥地を目指す話。

●感想

 ストップモーションアニメを見ているだけで幸せな気持ちになれる、そんな魅力が詰まった90分の作品でした。CGも巧みに使われていて、なめらかで生き生きとしたキャラクターや細部まで作り込まれた背景に圧倒されました。

 冒頭では、ネッシーのような未確認生物の写真を撮ろうとして召使が襲われそうになっても、写真を撮ることを優先する冷酷な人物として主人公が描かれる。彼の目的は貴族クラブへの入会で、そのために今度はビッグフットを探しに出かける。簡単にビッグフットを見つけたかと思いきや、ビッグフット本人から親族を探してほしいと頼まれ、インドを目指して冒険の旅に出る。途中、貴族クラブの妨害もありながらストーリーは進んでいく。

 次々と個性的なキャラクターがテンポよく登場し、未確認生物を追い求める旅のアドベンチャーとしてとても楽しめました。一方で、なぜビッグフットたちが英語を理解し話すのか、ヒロインが説明もなくミスターリンク(ビッグフット)を受け入れ冒険に同行する理由など、疑問に思う点もあったりしました。敵役の妨害も程よい緊張感はあるけれど、揺れる船内での攻防などアクションシーンとしての見応えには欠ける部分と感じるところも。クライマックスの氷の橋での戦いも敵の自滅に近い形で、やや拍子抜けした感はありましたが、その後の落下のサスペンスは手に汗握る展開でハラハラドキドキできるものでした。

 主人公の成長と真の友情の獲得を描いた物語としても心に響く、楽しい作品でした。

☆☆☆

鑑賞日:2021/05/16 DVD

監督クリス・バトラー 
脚本クリス・バトラー 
出演(声)ヒュー・ジャックマン 
ゾーイ・サルダナ 
ザック・ガリフィアナキス 
エマ・トンプソン 
スティーヴン・フライ 
ティモシー・オリファント 
マット・ルーカス 
アムリタ・アチャリア 
デヴィッド・ウォリアムス 
チング・ヴァルデス=アラン 
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