映画【王になった男】感想(ネタバレ)

masquerade
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●こんなお話

 暴君の影武者が民のために頑張る話。

●感想

 暴君として無茶苦茶な王様が毒を盛られて意識不明になり、回復するまでのあいだ王様にそっくりな道化師が王様のふりをしなくてはいけないという。

 道化師が王様のふりをするドタバタのコメディとして描かれていて笑える展開で、重たい歴史劇にならず気軽に見られるものでよかったです。それでいて、世を治めるとは? 人の上に立つとは? という王として民をどう思っているのか? というのもわかりやすすぎかな? と思いましたが、イ・ビョンホンさんの演説の熱さが伝わってきました。

 暴君に使えていた家臣たちが、事情を知らずに主人公に変わったことにより。みんながしだいに変化していく様子も丁寧に描かれていたと思います。個人的には、堅物の警護する武将なんかはひたすら法度を守るけど。主人公のことを怪しんで、刀を向けるけど。違ったことがわかり自害しようとするけど、主人公に「自分の命を粗末にするな」と諭されむせび泣くなんてのは武人のエピソードとしてよかったです。

 ただ、王妃と結局は心の通じあいがないまま物語が終わってしまうのも個人的な好みとして残念でした。せめて見送りに姿を現してほしかったです。
 あとは、途中にあった読み物が白紙になっているというハプニングが一体誰の仕業だったのか何だったのかとか放りっぱなしだったのが残念でした。

 体の傷でバレそうになったりしてましたが、この時代の朝鮮というのは湯治という文化がなかったのかな? とかも思ったりもしましたが、どうでもいいことです。

 ちょっと朝鮮の歴史や法律とかの説明がないので、主人公たちが熱く議論する法律のことなんかはわかりにくかったですが。130分飽きずに、この宮中の人たちが好きになれる映画でよかったです。

☆☆☆☆

鑑賞日:2013/02/23 TOHOシネマズ南大沢

監督チュ・チャンミン 
脚本ファン・ジョユン 
出演イ・ビョンホン 
リュ・スンリョン 
ハン・ヒョジュ 
キム・イングォン 
シム・ウンギョン 
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