映画【居酒屋兆治】感想

Love ☆☆☆

●こんなお話

 函館の居酒屋さんを舞台にそこでのお客さんとか初恋の人同士のすれ違いとかの話。

 詳しいあらすじ解説はMIHOシネマさんの映画ブログにて

●感想

 THE昭和なイメージそのまま、主演の高倉健さん、大原麗子さんもイメージ通りのキャラクターで赤ちょうちんを舞台にした雰囲気が函館の寒い中、暖かいお酒を飲むというのを体感できる体感型の映画でした。

 主人公は居酒屋さんを奥さんと経営していてお客さんもたくさんきて繁盛しているっぽい。そこのお客さんたちと話したり絡んできたり。立ち退きを迫られて新しい物件を紹介されるけど、その場所はもつ焼きの師匠の店の近くでお客さんを奪いたくないと主人公。義理堅さが凄いです。

 小松政夫さんが亡くなった奥さんについて一緒にいないと寝られないから息子の金属バットを抱いて寝ようとすると話す姿は感動的でした。ただその前の頭痛に苦しむ奥さんが亡くなる描写は結構なホラー描写で怖かったです。そしてその奥さんの死をバカにした伊丹十三さんを許せずぶん殴る健さん、警察に捕まり警察官から笑顔で「脾臓破裂だ。命に別状はないから大丈夫」と特におとがめなしな様子。けど元高校球児の健さんの剛腕パンチ…笑顔でその報告でいいのかという。

 話のベースは初恋の人で貧乏が理由で愛し合っていたけど別れた大原麗子さんとの現代でのすれ違いをメインに居酒屋のお客さんたちのエピソードも挟まる。カラオケにはまって大変とか若い奥さんをもらうということとかのエピソードとか必要かな? と思ってしまう話もありましたが、親友の田中邦衛さんには自分の気持ちを素直に吐露する健さんがかっこよく、加藤登紀子さんの奥さんにはあまり話さないのが昭和的でよかったです。

 パンチパーマで悪態ばかりつく伊丹十三さん、市役所Tシャツを着てレディーファーストと女性に優しい細野晴臣さん、客船の進水式で歌うちあきなおみさん、刑事物語ばりのハイキックを見せる武田鉄矢さんなど豪華なお客さんたちも見どころでした。

 高倉健さんと大原麗子さんの年齢差が気になってしまうキャスティングの部分で物語に入り込めないところもありましたが、大原麗子さんを探す健さんとの結末も悲しいもので胸が熱くなる映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2020/12/06 NHK BSプレミアム

監督降旗康男 
脚本大野靖子 
原作山口瞳 
出演高倉健 
加藤登紀子 
大原麗子 
田中邦衛 
伊丹十三 
左とん平 
美里英二 
佐藤慶 
山谷初男 
河原さぶ 
平田満 
池部良 
小松政夫 
石山雄大 
細野晴臣 
東野英治郎 
大滝秀治 
石野真子 
小林稔侍 
三谷昇 
佐野秀太郎 
ちあきなおみ 
好井ひとみ 
水木薫 
中島唱子 
立石涼子 
片山満由美 
あき竹城 
武田鉄矢 
伊佐山ひろ子 
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