映画【ローレライ】感想(ネタバレ):迫力満点の潜水艦戦闘シーンが魅力!SF架空戦記として楽しめる130分

lorelei
スポンサーリンク

●こんなお話

 太平洋戦争末期に「ローレライシステム」という視覚化するソナーを装備した日本軍の潜水艦が第3の原爆投下を阻止する話。

●感想

 映画は冒頭から出航シーンを描かず、いきなり海原を進む潜水艦の映像から始まる。上映時間は130分と長めだが、展開が非常に速く、次々と障害が立ちはだかり、それらを乗り越えていく緊迫感あふれるエンターテインメントとして十分に楽しめました。

 物語の中心は第3の原爆の使用を阻止することにあり、そのために新型ソナーを搭載した最先端の潜水艦が登場する。この新型ソナーのビジュアルは非常にスタイリッシュで印象的でした。さらに、砲台を装備した潜水艦が急浮上し、砲撃を開始するシーンの迫力は圧巻で、見ているだけで盛り上がります。

 潜水艦内ではアメリカとつながる者がいたことでクーデターが発生し、その内部の緊張感も見どころのひとつ。特撮を駆使した戦闘シーンはリアルかつ迫力があり、目が離せなかったです。

 ただ、展開の速さゆえに主要なキャラクターの背景や内面があまり描かれず、彼らが死の危険に直面している悲壮感が十分に伝わってこなかったのはやや惜しい点。

 また、事件の首謀者である浅倉大佐の思惑や目的がわかりにくく、彼の行動原理にもう少し説明があれば物語に深みが増したと思います。無能な戦争指導者への怒りは伝わるものの、それがなぜ東京への行動に結びつくのかは理解しにくかったです。

 重厚な戦争ドラマを期待すると物足りなさを感じるかもしれないですが、荒唐無稽なSF架空戦記として捉えれば、斬新な設定と緊迫した戦闘描写で130分を飽きずに楽しめる作品でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2014/02/08 Hulu  2019/07/31 DVD

監督樋口真嗣 
脚本鈴木智 
原作福井晴敏 
出演役所広司 
妻夫木聡 
香椎由宇 
柳葉敏郎 
堤真一 
石黒賢 
佐藤隆太 
國村隼 
ピエール瀧 
小野武彦 
鶴見辰吾 
伊武雅刀 
橋爪功 
阿川佐和子 
上川隆也 
0

コメント

タイトルとURLをコピーしました