●こんなお話
宇宙の刑務所で囚人相手に頑張るCIAの話。
●感想
90分気軽にテンポもよくアクションシーンも適度にあって楽しめる映画でしたが、気軽過ぎて出てきた瞬間にどんな話だったか忘れてしまいそうなものでした。特に悪役を倒す描写がないのには驚きで、宇宙刑務所から地球に脱出するトンデモ度で失笑ものでした。
主人公は殺人容疑がかかった男。いきなり取り調べとアクションシーンのカットバックから始まりツカミは最高でした。ただ主人公のパートナーのつかまり方が物凄い頭が悪くて失笑。ってか、この映画、基本みんな頭悪いようにしか見えないです。
極悪人を冷凍している宇宙刑務所に大統領の娘さんが視察していて「銃は預けてください」という決まりを無視する警護官。案の定、その拳銃を囚人に奪われ、あっという間に占拠。この刑務所の警備、どうなってんだと思ってしまいます。暴動開始3分くらいで形勢逆転。まあうだうだやってるより、展開の勢いを優先しているのには好感持てる展開でした。
ほいで、主人公は嫌々ながら命令で宇宙刑務所に潜入。この時、交渉人が結構いい感じに交渉をまとめてますが、主人公が潜入しているのを見られて交渉人殺されるっつう。しかも主人公、見つかったの気づいてなくてそのままストーリーが進むのに笑えます。主人公、潜入しなければうまくいったんではなかろうかと思います。
ストーリー展開や登場人物の行動にはてなマークが出ることばかりですが、悪役たちの要求が描かれないのに驚きで一体彼らは何がしたいのかわかりませんでした。「要求はなんだ?」と言われて答えるところでシーンが変わる。
悪役たちも頭悪くてすごそうに見えないのがちょっとつらいです。特にボスの退場シーンはズッコケました。確かに内輪のもめごととかはありますが、だったらボスの弟を活躍させないといけないのに、その後もいつの間に戦い終わったんだろう? と思ってしまったまま物語終わる不完全燃焼さ。なぜか、スターウォーズが始まってましたが、そんなのを描くよりもっと他のところ描けよと。
主人公が濡れ衣を着せられるオープニングとエンディング。これもちょっととってつけたような展開で、良い警官悪い警官という配置もわかりやすい登場人物でしたし。
とはいえ、いつも軽口をたたく主人公は見ていて面白いですし。無難に楽しめる映画だったと思います。
☆☆☆
鑑賞日:2012/11/21 TOHOシネマズ南大沢
監督 | ジェイムズ・マザー |
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スティーヴン・レジャー | |
脚本 | ジェイムズ・マザー |
スティーヴン・レジャー | |
リュック・ベッソン |
出演 | ガイ・ピアース |
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マギー・グレイス | |
ヴィンセント・リーガン | |
ジョセフ・ギリガン |