映画【ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日】感想

☆☆☆☆

●こんなお話

 パイさんの漂流しちゃって大変な話。

 詳しいあらすじ解説はMIHOシネマさんの映画ブログから

●感想

 単なるサバイバルものではなく、哲学的な思想と映像もファンタジーに包まれてそれにサバイバルものとしての映画になっていました。そして作品を見て、いろんな解釈ができる内容になっていました。
 とはいえ、映画としては答えを出していて見終わってみて真実がわかってから映画を思い出すといろんな意味が隠されていたものだとわかります。

 何と言っても映像美が素晴らしくて発光するクラゲがたくさんいるなかクジラが飛び上がる場面なんかは映像マジックとして凄い映像でした。他にも極楽みたいなどこまでが海面なのかわからない鏡のような世界とかも映画館で見てよかったと思いました。

 最後に日本の保険会社の人に虎との漂流を信じてもらえないため、ウソとして事件の事を語る主人公。それを聞いた作家は、その話は全てパイが今まで話していた動物たちに置き換えられると思います。
 パイがトラで、母がオランウータン、船員がシマウマ、コックがハイエナ。
 パイは小説家に「君の物語だから君が書きなさい」と真相を語りませんが、それは映画を見ればわかると思いますが。最後に主人公が語ったことが真実なんだと思います。

 何故、船が沈没するときに動物たちが檻から出てしまったのか? パイがオランウータンを引き上げたときに話しかけた台詞の意味。ハイエナが殺したオランウータンやシマウマがいつの間に消えたのか? パイが調査員に語るときに流す涙。パイが小説家に家族のことを何と言ったのか? パイが布の下から虎が飛び出した時に何で驚かないのか?

 とか見て思い出してみると、そうなのかなと思いました。

 トラの意味も、あれはパイの凶暴性を表現していてベジタリアンのパイと肉食の自分。パイが海に出る前に餌を与えようとして家族に止められる。
 そして、パイは母を殺したコックを殺す。だから想像の世界でトラを作り出して戦ったのかな。と。凶暴性と戦い共存することで生き残る希望となったのかなと。
 そして、最後にメキシコに流れ着いてトラとの別れに涙するパイ。「人生で辛いことは別れを告げないこと」と話すパイ。これも、見終わるとわかるものでした。

 後は、肉食島。ミーアキャットが物凄い数がいますが、トラに食べられても無反応。最初は他の生き物がいないから警戒心がないのかな? と思ってたら、夜になると逃げるのでそういうことではないと。そして肉食の島だとわかり、島全体が映ると寝ている人間の形でした。
 これは、日本人ならよくわかると思いますが。人間社会なのかな? と昼間は安心安全という見た目はあるけど。夜になると凶暴性を出して社会がどうなろうと知ったことじゃない。
 何故、そんな島にパイが辿り着いたのかという意味を考えるとなんとも皮肉な意味がこもれられているのかな? と思ったり。

 まさに「ライフ・オブ・パイ」の映画で面白かったですが、やっぱり前半がちょい長いし。3Dの意味がない感じですが、とても面白い映画でもあったと思います。

☆☆☆☆

鑑賞日:2013/02/13 イオンシネマ多摩センター

監督アン・リー 
脚本デビッド・マギー 
原作ヤン・マーテル
出演スラージ・シャルマ 
イルファン・カーン 
ジェラール・ドパルデュー 
レイフ・スポール 
アディル・フセイン 

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