映画【ランド・オブ・ザ・デッド】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 ゾンビが蔓延した社会で要塞都市を築いた人間たちだけど、そこでも格差社会があって富裕層に反乱するスラムの傭兵だったり、ゾンビたちも人間たちに反逆していく話。

●感想

 人間の時の記憶があって物を使う事を学習していくゾンビ。というのがジョージ・A・ロメロ監督の【死霊のえじき】のようなゾンビでそれの発展系になっていて、そのゾンビたちが憎き人間たちをジェノサイドしていく。ゾンビを応援してしまうような構図の面白さ。哀れで悲しい存在のゾンビ。
 容赦のないゴア描写全開なのも気持ち悪くてよかったです。 

 惜しむべきは正義感の主人公がそんなに魅力がないのが残念でした。ただ良い人だけで終わってしまっている感じでした。主人公を守る火傷の銃の名人も前半は活躍しますが、後半はただの景色となってしまうのも残念でした。
 ボスにずっと仕えてきてお金を貯めてやっとこさ富裕層の仲間入りできるのかと思いきや断れて反逆するジョン・レグイザモさん演じる男が1番魅力的でした。「歴史に名を残す人間でもなく思い通りにならない人生だな」と嘆きながらも戦っていく姿が熱いです。

 ただタワーの補給とかエネルギーとかどうやって維持しているのだろう? とかリアリティの部分が気になっちゃったりもしました。今までよく持ちこたえてきたなと思いながら見てました。
 90分ちょっとの短い上映時間もサクっと見られてよかった映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2014/08/19 DVD

監督ジョージ・A・ロメロ 
脚本ジョージ・A・ロメロ 
出演サイモン・ベイカー 
ジョン・レグイザモ 
デニス・ホッパー 
アーシア・アルジェント 
ロバート・ジョイ 
ユージン・クラーク 
サイモン・ペッグ 
エドガー・ライト 
グレゴリー・ニコテロ 
トム・サヴィーニ 
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