映画【黒い画集 あるサラリーマンの証言】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 不倫してたサラリーマンが殺人事件の証言する話。

●感想

 1960年に作られた作品で、高度経済成長期の日本のサラリーマンを見れるってだけで面白いです。主人公は42歳の課長で月給5万ってのが驚きです。しかもこの男、妻子がいて愛人まで囲っている。物価どうなってんだと思うオープニングでした。

 愛人と密会しているところ、隣人の保険外交員に見られてしまう。その後、保険外交員に殺人の容疑がかかって容疑者が「事件の時間、主人公と会った」と証言したので。主人公がもし会ったと言えば、愛人がいることがばれてしまうので嘘をついてしまう。

 その後の主人公が追い詰められる妄想が広がっていく様子は、自分を守るために嘘をついてさらに追い詰められている負の連鎖が続いてしまいにはさらに殺人事件が起きて、その容疑が……。とまさに因果応報の映画で、95分ノンストップで話が転がっていくので面白かったです。最初の嘘が、まさか自分に同じことが起こるという流れ。そこに至るまでの過程がよくできていて、1つの嘘がどんどんと波紋を広げていく様子が映画的でよかったです。

☆☆☆☆

鑑賞日:2012/09/19 DVD

監督堀川弘通 
脚色橋本忍 
原作松本清張 
出演小林桂樹 
中北千枝子 
平山瑛子 
依田宣 
原知佐子 
織田政雄 
菅井きん 
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