映画【K-20 怪人二十面相・伝】感想(ネタバレ)

k-20
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●こんなお話

 パラレルワールドの日本で犯罪者の濡れ衣を着せられた主人公が無実をはらすために頑張る話。

●感想

 第二次大戦が回避されて華族制度がまだ残って身分制度が色濃い日本が舞台という設定は面白くて、文明も歴史の日本とは違うというビジュアルは面白かったです。

 ただその設定の面白さだけで、主人公がサーカス団から病の団長を救うために大金に目がくらんで名警部と令嬢の結婚式の写真を盗み撮りしようとしたら、ゴタゴタがあって自分が怪人二十面相と濡れ衣を着せられて捕まってしまう。拷問されて自白を強要されて別の場所に移動させられるときに、奪還されて、その救ってくれた人たちが貧乏な強盗団で貧乏長屋に住んでいてそこで事情を説明されてという流れになりますが。主人公が落ち込むシーンが序盤から結構多くてダレました。そこから窃盗のスキルを学ぶというところも天才っぷりを発揮してあっという間にスキルを覚えてしまうのも早すぎで盛り上がらなかったです。

 主人公とヒロインが出会うまでが映画の半分くらいで接点を持って2人で無実を晴らすうんぬんになるので、やっぱり全体的に冗長だし、基本アクションシーン以外のところは説明台詞で自分の感情や現在地を話すだけで動きがないのが痛かったです。

 そのため、いくら怪人二十面相の正体がわかったところで特に驚きもなく。サスペンスとしても失敗していると思いました。

 子役のお芝居とかもいかにも子役子役したお芝居が結構な割合で多いのでこれまた辛かったです。

 この内容で140分近いのはチト長い印象の映画でした。

☆☆

鑑賞日: 2020/03/05 WOWOW

監督佐藤嗣麻子 
脚本佐藤嗣麻子 
原作北村想 
出演金城武 
松たか子 
國村隼 
高島礼子 
本郷奏多 
今井悠貴 
益岡徹 
鹿賀丈史 
仲村トオル 
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