映画【ジョン・ウィック:コンセクエンス】感想(ネタバレ):ジョン・ウィック、極限の決闘へ。壮絶なアクションと裏切りの連続に痺れる

JOHN WICK:CHAPTER4
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●こんなお話

 新しいテーブルの長がジョン・ウィックにアサシンを送り込んで、ジョン・ウィックは新しいテーブルの長と決闘をしようとする話。

●感想

 ニューヨークの地下で体を癒やし、再び立ち上がるジョン・ウィック。彼をかばった罪で、ニューヨークのコンチネンタルホテルは“新たなテーブルの長”によって爆破されてしまう。前作でジョンが前のテーブルの長を射殺したことが、すべての引き金となっている。

 彼は大阪へと渡り、友人の支配人に匿ってもらうが、新たな敵である“カタキ役”が登場。かつての友人である引退した殺し屋を、娘を人質にして脅迫し、ジョン暗殺を命じるという策略が展開される。大阪のコンチネンタルホテルでは壮絶な襲撃戦が起こり、梅田駅を舞台にジョンが逃げのびる。

 舞台はスペインへ。ここでも過去の因縁と新たな敵が絡み合い、依頼された暗殺を遂行しながら、ミスター・ノーバディやかつての友人とも交錯。古来の掟に則って、“カタキ役”との一騎打ちを申請する。そして西部劇のような夜明けの決闘が決定する。

 だが、カタキ役は卑怯にもジョンへの賞金を吊り上げ、フランス中の殺し屋たちが襲いかかる。凱旋門周辺でのノーブレーキ・カーチェイス、222段の階段を転がり落ちながらの長回しアクションなど、シリーズでも屈指のスリルと映像の迫力が詰まっていると思いました。

 とはいえ、アクションの密度が濃すぎて途中で眠気を感じてしまうのも相変わらずで。スーツの防弾設定が都合よく働き、顔をスーツで隠すだけでなんとかなる戦闘スタイルには緊張感が薄れがちでした。また、天井からの長回しや大量の敵とのバトルが続くと、ゲーム実況を眺めているような感覚にもなってきたり。

 敵役の伯爵の芝居もわざとらしく、無駄に間を取ることで上映時間の長さを感じさせてしまうものでした。さらに、真田広之さんがまたもや“日本のショーン・ビーン”的な役どころなのが少し寂しかったです。

 シリーズらしい豪快さと見せ場はたっぷりだが、冗長さや緊張感のなさが足を引っ張る一作でした。

☆☆☆

鑑賞日:2023/09/24 イオンシネマ座間

監督チャド・スタエルスキ 
脚本シェイ・ハッテン 
マイケル・フィンチ 
出演キアヌ・リーブス 
ドニー・イェン 
ビル・スカルスガルド 
ローレンス・フィッシュバーン 
真田広之 
リナ・サワヤマ 
シャミア・アンダーソン 
ランス・レディック 
スコット・アドキンス 
イアン・マクシェーン 
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