●こんなお話
エセックス号の悲劇の映画化の話。
●感想
鯨油が世界の産業で大事なエネルギーで白人たちが捕鯨をしている時代に遠洋漁業しにいったら鯨に体当たりされて漂流していく。
ダイナミックな海洋シーンにクローズアップを多用したカメラワークとで緊迫感いっぱいの映画でした。凄腕一等航海士と新米船長の対立を描きながら、鯨を求めて遠洋漁業して凄い鯨がいると噂話を聞いて、そいつがいる海域にいったら本当にシーモンスターで大変な目に遭っていって極限状態の男たちを見せてくれてただのモンスターパニックモノではなく、中盤のミッドポイントから漂流を描いていく構成も楽しんでみることができました。
ただ主人公の一等航海士が最初から最後までマッチョな存在として描かれるだけで成長があまり感じられないので映画的な盛り上がりに欠けるように思えました。それに肝心の映像も見せ場の鯨との闘いがCGっぽさが目立ってしまってアニメみたいな映像になっている部分もあって興味が薄れてしまって見てしまうところもありました。
鯨や大海原の自然の怖さみたいなものは伝わってきましたが、主要人物以外の描かれ方も大して掘り下げていないので究極の選択をする船員たちの葛藤もさらっとしているもので残念でした。更にはひげもじゃになっていくので、どれがどの白人さんか見分けがつかなかったです。
そして冒頭でこの事件を回想する乗組員が船に乗った時が10代とかで、現在の時間が30年後くらいなので40代だと思いますが、めっちゃ老けててどうなってんだと野暮なことを突っ込んでしまう映画でした。
☆☆☆
鑑賞日: 2016/01/21 チネチッタ川崎
リンク
監督 | ロン・ハワード |
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脚本 | チャールズ・リービット |
出演 | クリス・ヘムズワース |
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