映画【孤独な場所で】感想(ネタバレ)

in-a-lonely-place
スポンサーリンク

●こんなお話

 今は売れない脚本家が一緒にいた女性が帰った後に殺害されたので容疑をかけられるけど、向かいの女性の証言でアリバイが証明されて、その女性といい感じになるけどなかなか上手くいかない話。

●感想

 冒頭、車を運転している主人公。隣に並んだ車のカップルと話になって悪態をつく。脚本家でサインをしたりして映画製作者たちと飲みの席でも自分は今も脚本書いていなくて、売れっ子映画監督とかにも悪態をつく。常にイライラしている男が表現されます。エージェントから原作本を渡されて、脚色をするようにと言われて嫌々読もうとする。本読みに付き合ってくれることになった女性と一緒に部屋で話をしたりして。その後女性を帰すけど、翌朝5時に戦争時代の部下で今は刑事がやってきて警察署に動向を願い行ってみると、昨夜一緒にいた女性が殺害されて自分が容疑者になっていることを知る。この時、話を聞いても主人公のハンフリー・ボガートは特にリアクションせず。主人公は昨夜、同じアパートですれ違って向かいの女性が自分を目撃していると証人として呼び出して、彼女もその旨を話して主人公のアリバイがとりあえず証明される。主人公はヒロインに感謝して話をして、惹かれあっていく。

 ここから典型的なハリウッドのラブストーリーになるのかなと思いきや、主人公の怒りが瞬間湯沸かし器的にちょいちょい爆発して、ヒロインが気が休まることがないという。主人公自体はヒロインと付き合うことによって仕事が上手くいきはじめてエージェントも喜んだり順風満帆なのかと思いきや、ヒロインが警察に呼び出されて事情聴取したのを主人公は知らないまま刑事さんから聞いてブチ切れて、車の運転が荒くなり、ぶつかりそうになった大学生を殴ってさらに石で叩こうとする。それにドン引きのヒロイン。主人公が結婚を申し込んでヒロインも勢いに断り切れなかったり、寝ているヒロインを起こして主人公が「料理を作ってやる」と無理やり朝ごはんを作るのとかも怖いです。そして、婚約パーティーでも主人公が知らないところで自分の脚本を他人に読ませていたことを知ってブチ切れて殴る。ヒロインは立ち去って飛行機で逃げようとすることを知って、首を絞めて…。という。そこで電話がかかってきて警察から被害者の恋人が…という真相が明らかになるけど、あと1日早く真相が明らかになっていたらと話してすべてを失う主人公という。

 主人公が犯人なのだろうか? というのがぼやかしたまま話が進んで、ハンフリー・ボガートが首を絞める方法とかを刑事夫妻に語るときに照明が目に当たって不気味になるのとかめちゃ怖かったり。かと思いきや、殴った大学生に匿名でお金を送付したりもする。そんな主人公が話すラブロマンス映画の王道の台詞のようなやりとりが怖くなるのかというのが驚きでした。

 あんまり主人公が怪しいという映画を見たことがないのでそういう新鮮さが面白い映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2022/01/29 Amazonプライム・ビデオ

出演ハンフリー・ボガート 
グロリア・グラハム 
フランク・ラヴジョイ 
アート・スミス 
カール・ベントン・リード 
ジェフ・ドネル 
マーサ・スチュアート 
タイトルとURLをコピーしました