映画【モンスター上司】感想(ネタバレ):最悪な上司に悩む3人の爆笑リベンジ劇

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●こんなお話

 理不尽な上司にリベンジしようとする人たちの話。

●感想

 冒頭から3人の主人公それぞれのナレーションで始まり、仕事もプライベートも一見順調に見える彼らだが、共通の悩みは「最悪な上司の存在」。それぞれ異なるタイプのモンスター上司に振り回される日々に限界を感じ、ついには殺し屋を雇おうという暴走計画を始めてしまう。

 しかし、いざ殺し屋を雇おうとすると、なぜか男娼を呼んでしまったり、情報屋のような胡散臭い男に大金だけ取られて何の役にも立たなかったり、何もかもがうまくいかない展開の連続。仕方なく上司たちの生活を監視して弱みを探そうとするが、家に忍び込んでスマホを落とすなどトラブル続き。

 さらに、「見知らぬ乗客」式の交換殺人を企てるが、行動が空回り。パワハラ上司の家庭の問題に巻き込まれ、思いがけず殺人の現場を目撃してしまう。脅迫しようとすれば逆に脅される始末。

 途中で頼ったアドバイザー(?)も、懲役10年を自称していたわりにはスマホを銃と見間違えたり、実際は海賊版DVDで捕まっていただけだったりと頼りなさ全開。でも、最終的には録音によって上司の自白を引き出せというアドバイスがきっかけとなる。

 録音は失敗…かと思いきや、カーナビが録音していたことでピンチを脱出。セクハラ上司に対しても、証拠ビデオが回収され、すべてが解決に向かっていく。

 とにかくケヴィン・スペイシー演じるパワハラ上司、ジェニファー・アニストンのセクハラ上司、コリン・ファレルのバカ息子上司と、3人の上司がそれぞれに強烈で、登場シーンはどれも爆笑必至。とくにジェニファー・アニストンに悩まされる主人公の「それ、羨ましいんじゃ?」的な周囲の反応も含めて笑えるポイントでした。

 3人の主人公の友情も楽しくて、バカバカしいけど笑える展開がテンポよく進んでいく。ただ、コメディにしても、全体的に事件が上司サイドの暴走からしか生まれず、主人公たちが物語を動かしている感が薄かったのは少し残念です。

 とくにジェニファー・アニストン演じるキャラクターが最後まで他の上司たちと絡まないのももったいない印象。せっかく殺人計画を企てるなら、もう少し主人公たちが結果に影響を与えてもよかった気がします。

 とはいえ、上司たちのキャラ立ちだけでも十分楽しめる一本で、爆笑コメディとしては満足度が高い作品でした。

☆☆

鑑賞日:2012/04/02 DVD

監督セス・ゴードン 
脚本マイケル・マーコウィッツ 
ジョン・フランシス・デイリー 
ジョナサン・ゴールドスタイン 
出演ジェイソン・ベイトマン 
チャーリー・デイ 
ジェイソン・サダイキス 
ジェニファー・アニストン 
コリン・ファレル 
ケビン・スペイシー 
ジェイミー・フォックス 
ドナルド・サザーランド 
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