映画【兵隊やくざ】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 大学出のインテリの3年兵と暴れん坊で有名な初年兵がタッグを組んで、日本軍の理不尽な行いに対して歯向かっていく話。

●感想

 上官の命令は絶対な軍隊で大暴れする姿は憧れのような気持ちで見ていられます。
 100分間のほとんどが喧嘩している内容ですが、何と言っても暴れる勝新さんと彼をかばう田村高廣さんのコンビネーションを見てるのが楽しいです。

 歩兵である主人公たちに砲兵が絡んできて風呂場で全裸の大乱闘から、勝新さんをボコボコにしてた男が階級は上だけど軍隊では自分の方が古株だとわかった田村高廣さんが勝新さんに「これは決闘だ。決闘だから殴りかかってもいい」と言うと、さっきまでボロボロだったのにむくっと男の後ろに立ちあがり反撃する様は盛り上がること間違いないです。

 厳しい訓練をしたり女を抱きに脱走したりと大騒ぎの展開が続いて飽きることがでないですし、問題となるたびに田村高廣さんが勝新さんをかばい、それを恩義に感じて勝新さんの行動なんかもカッコいい友情が描かれます。
 後は、砲兵の次は炊事係に因縁をつけられこれまた決闘するという喧嘩の繰り返しです。
 
 軍隊という理不尽なところで1番人間的なのは主人公の2人。もっとうまいこと生きていけそうですが、それができなくて荒削りだけどそれがいいと思います。風呂場で大暴れするのがどれだけ魅力的に見えるのか。男って何で馬鹿なんだろうと思います。

 とにかく殴るということ殴られるということがどれだけ痛いことなのかがわかる映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2010/10/04 DVD

監督増村保造 
脚色菊島隆三 
原作有馬頼義 
出演勝新太郎 
田村高廣 
滝瑛子 
淡路恵子 
成田三樹夫 
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