●こんなお話
古墳から悪霊が出てきて学者と学生が悪霊が出てこないように閉じ込めようとする話。
●感想
竹中直人さんが洞窟を探索していると自分を追いかけてきた女子生徒とともに何者かに引きづらてしまう。主人公の沢田研二さんは妖怪の存在を訴える考古学者で今は亡き奥さんの思い出を大事にしながらアパートに住んでいるところに竹中直人さんから手紙が届き、彼がいる場所へ向かうことにする。
学校では教師の竹中直人さんと女子生徒が失踪した騒ぎとなっていて、竹中直人さんの息子が失踪した女子生徒を探していると校内で見かける。さらに背中からいきなり煙を吐きだして、痛みが走って友達びびる。そして何者かに襲われて夜の学校で逃げ回り、沢田研二さんも駆けつけて2人で真相に迫る。
何といっても、妖怪のビジュアルが凄くて首にクモの身体みたいな造形が最高です。舌もべローンと伸びてきてキモイです。それが天井や廊下を走ってくるインパクトがよかったです。大きいバッグを持って帽子をかぶって、事件を解決しようとする。真の主役は生徒さんの方で事件があるとやってきて解決すると去っていくという金田一耕助感もよかったです。キンチョールで妖怪に挑む姿が笑えます。
男子生徒のジュブナイルものとしてもよくてひと夏の恐怖体験を通して淡い失恋ものとしてもよくて、最後にアビス的な浮遊物体を見上げる男子生徒に感動を覚えました。
古事記をモチーフに学校の古墳を探しまわり、妖怪に襲われながら頑張るという。男子生徒の背中の傷は60年前に祖父と同じ妖怪を鎮める役割を担う人間だったらしいことがわかる。怖い用務員役の室田日出男さんの存在感も怖くてよかったです。
古墳の場所を見つけて探索して竹中直人さんが意識朦朧としている状態で発見されるけど、首だけの状態に変化していく気持ち悪さ。そして大量に襲ってくるヒルコを何とか閉じ込めようと頑張る。
人がめちゃくちゃ死んでいるのに、事件が解決すると普通に主人公2人がいい感じで別れを迎えていて、事件性はなかったんだろうか? とか野暮なことを考えてしまいますが、怖くて面白い映画でした。
☆☆☆☆
鑑賞日:2022/01/02 NETFLIX
監督 | 塚本晋也 |
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脚本 | 塚本晋也 |
原作 | 諸星大二郎 |
出演 | 沢田研二 |
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趙方豪 | |
工藤正貴 | |
上野めぐみ | |
竹中直人 | |
室田日出男 | |
余貴美子 | |
光石研 |