●こんなお話
潜入捜査官がヤクザの中で成り上がって壊滅させようとする話。
●感想
1人の男が農家をやってる中国人を襲うところから始まり、どうやら2人殺して最後の1人だったらしい。過去に主人公が制服警官時代にその3人が強盗で女子高生とかを殺していてそれの私的制裁で行ったらしい。警察に逮捕される主人公だったけど、潜入捜査にうってつけということでヤクザ組織に潜入してヘルドッグスと呼ばれるチームの男と相性がいいという事で彼に近づいていくべしという。
1年後、廃墟でその相棒とトレーニングしていて他のヤクザが内見しに来たところを襲撃して死体を山に埋めて、事務所に戻ったら暗証番号変わっていて事務所に入れずぶち切れたり。仕事をこなして親分の護衛となって親分について回って、交渉現場に同席したり刺客に襲われたり。刺客を拷問して事情聴取するけど発信機がつけられていて逆にショットガン持った人たちに襲撃されて迎撃。幹部が死亡してお葬式を開く、そこで主人公が警官疑惑が起こったり主人公が出生して相棒とコンビ解消。相棒が切れて幹部を殺害してしまって、主人公は相棒を逃がす。
ヤクザの幹部に恨みを持つ人たちがそれぞれの現場で幹部を暗殺しようとして、主人公も親分とAチームと呼ばれる凄腕の護衛と戦う。最後に相棒が主人公と付き合っている女性を拉致したので現場に向かって相棒を射殺。自らも自決しようとするけど女性に止められるのであったという。
ヤクザ映画に香港映画っぽい潜入捜査ものでバイオレンスシーンいっぱいで好みの映画でした。クールな親分にその下に凄腕の配下がいて主人公がその中に紛れ込むというので、一癖も二癖もあるヤクザの幹部たち皆さんかっこよかったです。殴って人を殺す主人公に幼なじみと出会って犯罪被害者のコミュニティに入っていく相棒に命の危険が迫る親分のボディーガードの試験でめちゃ撃たれて戦わせる無茶苦茶を乗り越えて親分についていっていろんな交渉の席についたり。関西のヤクザと揉めて報復したり、上司の警官からもっとあれしろこれしろと言われたり。次から次に展開が起こるので140分くらいの長い時間退屈することはなかったです。
KAMIKAZE TAXIな撃たれた相手に自分の身の上話をする主人公とか笑えてよかったです。鼻を失ってマスク姿のヤクザとか漫画みたいでかっこよかったです。
とはいえ肝心のアクションシーンとかは個人的には早すぎて何しているのかわからず、何で勝ったのか負けたのかとかが伝わってこなくて思のほか盛り上がることはなかったです。銃撃戦なんかも何が映っているのか単純に見えず気づいたら撃ったり撃たれたりした結果しかわからなかったです。
それに何人潜入捜査官いるんだというくらい皆さんアンダーカバーしてます。主人公と相棒のバディものであり主人公たちと敵対する感じの金田哲さんとかはエピローグで昔はよかった的に登場するのでもう少し主人公たちとの三角関係みたいなのを深く描けば泣ける展開になったと思います。それに潜入捜査もののバレるかバレないかサスペンスみたいなものはあまりなく、親分のお仕事についていって交渉とか拷問とかを紹介ムービーのようになっていました。そこにプラスして犯罪被害者の苦しみや日本政府が密猟密輸に我関せずな社会問題を挟みつつ。
「橋の名前がわからない」と言いながら歩くユーチューバーとか交番の前で名前を読んだらわらわらと大声で名乗る人たちとか異様に画面に圧力が出てくるエキストラとかが独特の笑いのある1本でした。
☆☆☆
鑑賞日:2022/10/10 TOHOシネマズ川崎
監督 | 原田眞人 |
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脚本 | 原田眞人 |
原作 | 深町秋生 |
出演 | 岡田准一 |
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坂口健太郎 | |
松岡茉優 | |
北村一輝 | |
大竹しのぶ | |
MIYAVI | |
金田哲 | |
木竜麻生 | |
中島亜梨沙 | |
杏子 | |
大場泰正 | |
吉原光夫 | |
尾上右近 | |
田中美央 | |
村上淳 | |
酒向芳 | |
吉田壮辰 | |
赤間麻里子 | |
小柳アヤカ |