映画【ゴジラ(1984)】感想(ネタバレ)

GODZILLA 1985
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●こんなお話

 ゴジラが復活して静岡の原発や東京都新宿を襲撃して、ゴジラ対策に走り回る若者たちや。米国やソ連が戦術核兵器を使おうとしたりして総理大臣をはじめとする政府関係者たちの話。

●感想

 タイトルにもなっているゴジラを期待しますが、100分の映画のうち15分くらいしか出てこずフラストレーションの溜まる映画でした。しかも出てきても、クライマックスは新宿でのスーパーXという首都防衛機との攻防ですが、これがそんなに迫力がないのが痛いです。ゴジラが動いてない感がいっぱいなのが原因でしょうか。
 話のラインは、総理大臣をはじめとする政府が米国とソ連の冷戦の間に挟まれる苦悩などが描かれつつ。ゴジラを研究する博士のもと新聞記者とその娘さんとの淡い恋。
 この主人公の記者さんが全く描かれないので、主人公なのかな? と最後まで見てても疑問で。序盤はヒロインである娘さんに対して特ダネのネタ元として接近して嫌われるという展開だったのに、急にいい感じの恋に発展するという。主人公コンビより武田鉄矢さん演じるホームレスの方がまだ魅力的でした。

 展開もずいぶん遅くて、なかなかゴジラが出ないのも痛いです。ゴジラが日本に現れたら? というリアリティを見せるのは面白いと思いますが。その割にゴジラがやってきて避難命令が出てるのに普通に新幹線が走っていたり。スーパーXという新兵器が出てきたりとどっちつかずな印象でした。ソ連の核兵器が飛んできてるのに、普通に民衆が街にいたりするし。原発に現れるゴジラを霧で発見できない自衛隊……。どんだけマヌケなんだとかばかり気になってしまいます。

 政府関係の役者さんは重厚で小林桂樹さん、小沢栄太郎さん、金子信雄さん、加藤武さん、佐藤慶さん、鈴木瑞穂さんなどがゴジラ対策について語っていて迫力がありました。 
 せっかくカッコいい題材と役者さんを使っているだけに残念な映画でした。

☆☆

鑑賞日:2014/04/05 Blu-ray

監督橋本幸治 
特技監督中野昭慶 
脚本永原秀一 
出演小林桂樹 
田中健 
沢口靖子 
宅麻伸 
夏木陽介 
内藤武敏 
武田鉄矢 
小沢栄太郎 
鈴木瑞穂 
織本順吉 
御木本伸介 
森幹太 
金子信雄 
山本清 
加藤武 
田島義文 
村井国夫 
小泉博 
佐藤慶 
森本毅郎 
林家しん平 
石坂浩二 
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