映画【戦神/ゴッド・オブ・ウォー】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 ダメダメだった明軍が将軍の統率によりパワーアップして、倭寇に反撃する話。 

●感想

 倭寇を単なる野蛮な海賊ではなく、日本の武士が暗躍していたり反乱分子の中国人も参加していたり国際犯罪組織的に描いているのが面白かったです。 

 戦略的戦術的な戦いがちょっと描かれてお互いが知略を尽くして戦うのかと期待したわりには、ワーワーと戦うだけでどうして勝った負けたというのがあまり描かれない戦争シーンなのがガッカリでした。優勢なはずの明軍が倭寇に勝てなかったのを主人公が鍛え上げて強くしていくという新兵ものとしての一定の面白さがあるのかと思いきや、さくっと訓練が描かれるだけで主人公以外のキャラクターの描き分けがあまりなくて区別がつかないのが盛り上がりに欠ける要因だと思いました。 

 主人公は奥さんに頭があがらない恐妻家っぷりが面白かったです。そして奥さんも自分たちのお城が攻められて援軍を信じて戦うのとかよかったですが、そこもいつの間にかフェードアウトして戦いが終わってたりするのも肩透かしで残念でした。いつの間にかフェードアウトというのがこの映画多くて、サモハン演じる将軍も連戦連敗する将軍で逮捕されていつの間にかいなくなっているとかもただのゲスト出演感がいっぱいだったりという感じでした。 

 とはいえ、主人公と倉田保昭さんの一騎打ちに盛り上がる映画でした。 

☆☆☆

鑑賞日: 2018/06/20 DVD

監督ゴードン・チャン 
脚本マリア・ウォン 
フランキー・タム 
ウー・マンチャン 
撮影石坂拓郎 
音楽梅林茂 
出演チウ・マンチェク 
サモ・ハン・キンポー 
ワン・チェン 
倉田保昭 
小出恵介 

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