映画【博奕打ち 総長賭博】感想(ネタバレ)

Bakuchiuci: Sôchô Tobaku
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●こんなお話

 ヤクザの跡目争いの話。

●感想

 出てくる登場人物たちがよかれと思って行動したことが全て裏目裏目に出て、どんどんと状況が悪化していく様子が凄いです。しかも、1人が動くと他の何人もの人物たちの行動に影響を与えていく構成がとても有機的に絡み合って面白いと思いました。

 鶴田浩二さん演じる主人公が苦しみ悩む姿、主人公のために跡目争いをする若山富三郎さん。

 それぞれが考え抜かれた台詞も最高にカッコよかったです。松戸の親分の子分の音吉が個人的に好きな人物で、問題を持ち込んでくれるナイスなキャラクターでした。ただもう少し、音吉と想いあっていた女性とのやりとりを見てみたかったです。音吉が最期に言う台詞「これで姉さんのもとへいける」なんて涙なくして見れないです。

 全員が悩み苦しみ、任侠道にそれでも突き進む姿に感動する映画でした。ただ、金子信雄さんの最後は笑ってしまうようなお芝居でした。

☆☆☆☆☆

鑑賞日:2009/06/12 DVD

監督山下耕作 
脚本笠原和夫 
出演鶴田浩二 
若山富三郎 
名和宏 
金子信雄 
桜町弘子 
藤純子 
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