映画【真夏の方程式】感想

Netflix

●こんなお話

 海底掘削事業の説明会にやってきた湯川教授が宿泊先の旅館で殺人が起きて、物理学の教授らしい独自の捜査で事件を解決していくという話。

 詳しいあらすじ解説はMIHOシネマさんの映画ブログにて

●感想

 海底掘削することにより自然が破壊されるのは仕方ない、けれど資源が手に入るため、どちらを選択するのか? という湯川教授の問いかけは面白く。お互いが自分の意見しか言わず相手の話を聞かないことを批判する、環境問題をほんのちょこっとだけ描いてるのはよかったです。
 そして事件が起きて、教授にしかわからない捜査をしていきます。今回、相棒的な役割をするのは旅館の子どもで自由研究のようなことしながら子どもが観客の目線となり湯川教授に質問してそれに答えるという構図。
 湯川教授と子どもというバランスも見てて面白いと思いました。海中のシーンなんかも綺麗で映像の美しさもよかったです。

 事件の犯人は物語の中盤であきらかになりますが、この映画の本質は家族のかばい合いを描いていて、ミステリーはたいてい事件の加害者側の過去の境遇で泣かせようとしますが。この映画もその形をとっていて、中盤から加害者側にある16年前の殺人事件の発端から始まり、ある人物を守るためにかばいあっていく姿が描かれます。
 ここら辺は、ほとんど湯川教授の推論として長々とセリフで語られ、回想が挿入されるという展開でチト退屈でしたが。前田吟さん、風吹ジュンさん、白竜さん、杏さんの熱演で胸が熱くなるものでした。
 やはり、家族が家族をかばうというのは無条件で泣きそうになりますが。新鮮さということでは薄いような気がしました。

 そして旅館での事件のために、さらにある人物の人生を壊してしまっているという構図。これは見ててはたしてこの答えでいいのだろうか? と考えるもので、その後のその人の人生なんかを一緒になって思いながら見ることができて意外な展開で面白かったです。

 犯人を捕まえるという面白さではなく、ある家族の絆と悲劇を描くもので。そこの主人公たちが見守るという映画で見方をどこに持っていくかで面白さが変わってしまうと思いますが、愛する者を守るという行動をとる人たちを見て感動してみることができた映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2013/06/26 試写会  2016/01/21 NETFLIX

監督西谷弘 
脚本福田靖 
原作東野圭吾
出演福山雅治 
吉高由里子 
北村一輝 
杏 
前田吟 
風吹ジュン 
白竜 
塩見三省 
山崎光 
西田尚美 
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