映画【ガラ】感想(ネタバレ):恐怖は“バズ”と共にやってくる──呪われた配信者たちの末路

Gala
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●こんなお話

 ヴィラに泊まった人たちが不審死を遂げて何とか呪い的なのを解こうとする話。

●感想

 謎の集団が儀式を行い、祭司が恐ろしい変貌を遂げるというショッキングな冒頭からスタート。主人公は人気インフルエンサーの母と共に、当選した高級ヴィラに宿泊することになります。しかし、現地スタッフの不気味な様子や電波の悪さ、そして配信に没頭する母に対して、次第に不満が募っていく主人公。

 ヴィラに宿泊中、スタッフが謎の死を遂げ、母の様子もおかしくなっていきます。そこで主人公の友人が、死の瞬間の映像をネットにアップし注目を集め、心霊スポットとして再びヴィラを訪れる企画が始動。複数の配信者が集まり、配信イベントが開催されるのですが、彼らは次々と自分の分身を目撃したり、指示を受けたつもりで奇行に走るなど、異常事態に巻き込まれていきます。

 やがて一人が昏睡状態になり、逃げ出そうとしたところを霊媒師が登場して除霊。しかし、彼らが帰宅後も不審な現象が続き、ついには配信者が不審死。霊媒師の儀式が不完全だったせいだと判明し、主人公たちは再びヴィラへ。そこでも怪奇現象に見舞われ、次々と命を落とし、絶望的な結末を迎えます。

 動画配信文化をベースにホラーを展開する斬新な設定がユニークな90分間。ジャンプスケア中心の演出は序盤こそ驚きがありますが、やや単調になっていくのは否めません。霊媒師の登場や助けも唐突で、説明不足な点が散見される展開には好みが分かれそう。

 とはいえ、全体を通じて説明しすぎず“感じさせる恐怖”を重視した構成は、余韻を残す作品として評価できる一本でした。

☆☆☆

鑑賞日:2025/05/18 シネマート新宿

監督ツェン・ダーヘン 
脚本チャン・タイユー 
出演メイビス 
シュー・ハオシャン 
リー・エンヨウ 
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