映画【岳 -ガク-】感想(ネタバレ)

gaku
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●こんなお話

 山岳ボランティアの人たちの話。

●感想

 開始から60分以上経っても、主人公の長澤まさみさん演じる新人救助隊の気持ちがマイナスなため、観ていてもあまり楽しいものではありませんでした。悩むのも絶対、映画には必要ですが。訓練の悩み、救助活動の限界の悩み、雪山の厳しさでの悩み。ちょいと悩みすぎです。中盤で主人公が初の救助活動で号泣するシーンは失笑してしまいました。どんだけ精神弱いんだと思ってしまいました。救助隊員には見えず、ただの山登りにきた女の子にしか見えなかったです。

 それに、救助隊の話でありながら。序盤のほとんどが救助失敗というのも、何ともいえない気持ちになります。それで、主人公落ち込むという話が物語の大半を占めるので。変わりばえしない雪山の映像も退屈さを増長させていました。

 小栗旬さん演じる山男は、この人はこの人であまり悩みがなさすぎて。最初出てきたときは山で生きる不思議くんで、とても面白い人物でしたが。特にこれといった葛藤もなく。「オラ、ちょっくら行ってくるわ」的に猛吹雪のなかを歩いて救出していくので。あまり緊張感がなくて、絶対成功してしまうんだろうなと。楽観的すぎるキャラクターで、これはこれで問題だと思いました。

 話の構造も、ほとんどが主人公が悩むだけの前半から中盤。ほいで、ラスト45分が救出活動で。このクライマックスの救出活動も、えらく地味だし。そのうえ、長い。救出のカタルシスがなかったです。ひたすら吹雪の映像しか印象に残ってないです。 

 それと、声が聞き取りずらくて録音部頑張れと思ってしまいました。

 もうちょっと、山に生きる男の雪山のウンチクなんかをいれつつ。救助活動の知恵みたいなのを見せて欲しかったです。

☆☆☆

鑑賞日:2011/05/01 試写会

監督片山修 
脚本吉田智子 
原作石塚真一
出演小栗旬 
長澤まさみ 
佐々木蔵之介 
石田卓也 
市毛良枝 
渡部篤郎 
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