映画【不能犯】感想(ネタバレ)

Impossibility Defense
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●こんなお話

 マインドコントロールとかプラシーボ効果で殺人する人と彼に恨んでる人間の殺害を依頼する人たちの話。

●感想

 目がピカーンと充血して相手をにらむとその人間は自らの思い込みで死んじゃうという設定は面白いですが、そこに映画内リアリティとかあまりないためどうしてそういうことができてどういう仕組みなのかとか全くわからないため何でもアリの映画に思えてしまって盛り上がらなかったです。 

 警察との追いかけっこも警察は証拠が残らないから何もできないとあたふたするだけでまるで能力がないので捜査ものとしての面白さがないのも痛いです。 

 主人公も神出鬼没で超常的な存在なのかと思ってたら普通に殺されそうになったりして普通に人間なのかなと考えてしまったりしてそういう設定の部分がノイズになって物語に入り込めないのもいただけなかったです。 

 構成も主人公に殺害を依頼する人たちの短編集になっていて1つ終わって次。という流れも感情の流れがぶつ切りになってしまう構成でした。しかも依頼が終わって被害者の気持ちを加害者が知っておよよおよよと泣いたり戸惑ったりして後悔するという。単純にうっかりだったり早とちりする人たちを呆然とした気持ちで見ていました。 

 いきなり出てくる爆弾魔の犯行も向こうから勝手に出てきて勝手にやられていくだけにしか見えなくて盛り上がらなかったです。 

 そしてこの映画の登場人物みんながみんな恨みを主人公にぶつけていて現代社会の恨み嫉みの社会を描いている映画だと思いました。 

☆☆

鑑賞日: 2018/02/01 TOHOシネマズ川崎

監督白石晃士 
脚本山岡潤平 
白石晃士 
原作宮月新:
原作(画)神崎裕也
出演松坂桃李 
沢尻エリカ 
新田真剣佑 
間宮祥太朗 

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