映画【ストリートファイター/ザ・ムービー】感想(ネタバレ)

Street Fighter
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●こんなお話

 リュウとケンが、陰謀渦巻く格闘大会を舞台に、犯罪組織と戦う話。

詳細ネタバレあらすじ

 1987年、リュウは第1回ワールドウォリアー・トーナメントに出場し、ムエタイの格闘家サガットを倒して優勝する。戦いの中でリュウが「殺意の波動」と呼ばれる力を使ったことが、豪鬼の注意を引く。豪鬼はリュウの師匠である剛拳を殺害する。剛拳の死後、リュウとケン・マスターズは別々の道を歩み、リュウは格闘技の世界から姿を消す。

 6年後の1993年、犯罪組織シャドルーを率いるベガは、メトロラオ・シティで第2回ワールドウォリアー・トーナメントを開催する。ベガは大会を利用してリュウをおびき寄せ、その力を奪おうとする。インターポールの捜査官である春麗は、父親を殺したベガを追っており、リュウとケンに大会への招待状を渡す。

 リュウは当初、大会への出場を断る。しかし、豪鬼が大会の優勝者を殺すと告げたため、リュウはメトロラオ・シティへ向かう。リュウはケンに大会へ出場しないよう伝えるが、ケンは出場を続ける。リュウは出場枠を持っているエドモンド本田と戦って勝利し、大会への出場枠を手に入れる。

 大会前夜、参加者たちはバーで乱闘を起こす。そこへベガの兵士たちが現れ、格闘家たちを制圧する。リュウは兵士たちに連行され、ベガの拠点である塔へ運ばれる。

 大会が始まると、ベガの大会が始まると、バルログがガイルを倒し、ケンはボクサーのバイソンを倒す。一方、塔に拘束されたリュウに対し、ベガは自分の組織に加わるよう要求する。リュウが拒否すると、ベガはリュウを牢獄へ移し、ブランカと戦わせる。同時に、ベガは装置を使ってリュウの格闘能力を吸い取ろうとする。

 リュウはブランカとの戦闘中に波動拳を放ち、牢獄の壁を破壊する。その衝撃で能力を吸い取る装置が故障し、ブランカは拘束から逃れる。

 大会では、ケンがダルシムを倒す。次の試合を控えたケンは、春麗からベガがリュウを捕らえ、その力を奪おうとしていることを知らされる。ケンは大会を離れてリュウの救出に向かうが、ベガの兵士たちに捕らえられる。

 ケンが目を覚ますと、リュウは能力を吸い取る装置に拘束されている。ベガが装置を作動させると、ブランカが部屋に侵入し、リュウを解放。

 そのころ春麗はベガのもとへ向かい、父親の死についてベガを問い詰める。ベガは部下のバルログを春麗に差し向ける。春麗はバルログを倒すが、ベガ本人のサイコクラッシャーを受けて倒される。

 リュウとケンは再び顔を合わせ、戦い始める。リュウは、かつてケンが第1回ワールドウォリアー・トーナメントに出場するための招待状を破り捨てたことを明かす。2人は戦闘を続け、リュウが波動拳を放ってケンを倒す。

 ケンが次の試合に現れなかったため、キックボクサーのジョーが大会の優勝者として扱われる。豪鬼は大会に現れ、ジョーを殺害する。その後、豪鬼はリュウと対決する。戦闘の中でリュウは暗い力に支配された姿へ変わり、豪鬼を倒す。

 リュウは豪鬼を倒した後も、その力に支配され続ける。ケン、春麗、ダンがリュウを止めようとするが、リュウの攻撃を抑えられない。ケンは炎をまとった波動拳を放ち、リュウを倒して暗い力から解放する。リュウは元の状態に戻る。意識を失ったリュウをみんなで歌って復活させる。

 ベガはキャミィと兵士たちに、倒された豪鬼の遺体を回収するよう命じ、その力を奪う計画を進める様子。キャミィはロケットランチャーを使い、春麗のバンを破壊する。

 翌日、リュウ、ケン、春麗、ダンは、ガイルとダルシムの車で移動しておしまい。

●感想

 冒頭はアニメーションで始まるため、実写映画でありながらアニメーションでスタートして、そこだけなのかと思いきや、その後も回想などでアニメーションが挿入されるため、実写とアニメーションを組み合わせた演出に戸惑いました。冒頭だけの演出かと思っていたので、物語の途中でも切り替わる構成には少し落ち着かないものを感じました。

 格闘技大会が物語の中心になるのかと思いきや、実際には春麗による捜査や、リュウが自分の中にある暴力性や凶暴性と向き合う展開、さらにリュウを止めようとするケンの行動など、さまざまな要素が並行して描かれます。それぞれの要素に見せ場はあるものの、物語の焦点が定まりにくく、全体的に散漫な印象を受けました。格闘家たちが集まる大会という設定を生かした盛り上がりも期待していたため、物語の進行が間延びして感じられたのは残念です。

 魅力的なキャラクターが数多く登場する点も、本作の面白さにつながりそうな部分です。リュウやケンだけでなく、春麗、ガイル、ブランカ、ダルシムなど、それぞれ異なる技や背景を持つ格闘家がそろっています。しかし、登場人物が多い一方で、十分な見せ場を与えられないキャラクターもいます。台詞で敗退が告げられ、そのまま出番が終わってしまうような扱いには驚きました。せっかく多彩なキャラクターが登場するのだから、それぞれの個性や戦い方をもっと見たかったです。

 アクション自体は激しく、格闘技を題材にした作品らしい勢いがあります。ただ、そこに至るまでの展開が間延びしているため、いざ戦闘が始まっても集中しきれず、ぼんやりと眺めてしまう場面がありました。アクションの迫力だけで押し切るのではなく、登場人物の特徴を生かした戦いを積み重ねていれば、もっと楽しめたと思います。

 個人的には、格闘大会に集まったさまざまなキャラクターが、それぞれの技や戦術を駆使して戦う展開を期待していました。ところが、物語はリュウ自身の力やベガの陰謀、春麗の捜査などに重点が置かれ、格闘家同士の対戦を十分に楽しめる構成にはなっていません。登場人物の多さやアクションの激しさといった魅力があるだけに、その個性をもっと前面に押し出してほしかった1作でした。

☆☆

鑑賞日:2026/10/18 イオンシネマ座間

監督キタオ・サクライ 
脚本T・J・フィックスマン 
キタオ・サクライ 
原案ダラン・マッソン 
ゲイリー・ドーベルマン 
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