映画【シークレット・サンシャイン】感想(ネタバレ)

Secret Sunshine
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●こんなお話

 亡くなった旦那さんの田舎町にやってきた主人公とその息子がそこで生活をするけど、息子に悲劇があって宗教に救いを求めるけど、そこでさらにキリスト教の救いが主人公を苦しめる話。

●感想

 主人公親子が田舎町にやってきて、そこで狭いコミュニティが少し嫌になりながらも生活していく。主人公のことを好いているというのが伝わってくるソン・ガンホさんの存在感もよくて、主人公のこと見守っているけど、主人公の気持ちとか理解していない姿が愛おしかったです。

 主人公はどっか他力本願な生き方をしていて、映画の最初からそんな感じであまり感情移入できないキャラクター。けど引っ越してきた街での周りの住人たちもあまり良い人間としては描かれていない。そんな生活の中で、土地を買うだの豊かなふりをしていたら、悲劇が起こる。

 そこからキリスト教に救いを求めて、平穏な日々が訪れて、犯人に会いに行くけども。その犯人もキリスト教に入信して自ら赦しを得たと穏やかな日々を過ごしていることを知る。自分が許す前にどうして神様が赦したのかと愛憎入り乱れて混乱していく後半。万引きしたり不倫をしようとしたりして、誘惑した人とエッチしながら空を見上げて「見えてる?」と神様にこんな自分でも罪は赦されるのかと挑発的な行動に出る。

 庭先で髪の毛を切りながら、光が差し込んでいる。光にも神様が宿っていると信じていたけど、果たしてそこに希望の光はあるのだろうかというエンディング。

 ただ個人的には事件が起こるのが開始40分以上すぎてからと、ちょっと遅い展開に感じてしまいました。

 宗教ってとらえようによって真逆になるのが不思議だなと勉強になる映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2016/04/26 DVD

監督イ・チャンドン 
脚本イ・チャンドン 
原作イ・チョンジュン 
出演チョン・ドヨン 
ソン・ガンホ 
チョ・ヨンジン 
キム・ヨンジェ 
ソン・ジョンヨプ 

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