映画【ディストラクション・ベイビーズ】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 意味なく暴力を振るう男と彼の信奉者みたいになっていく高校生と暴力に巻き込まれるキャバ嬢とお兄さんを探す弟の話。

●感想

 主人公は地元で強い奴を倒しているらしくて、地元じゃ飽き足らず都会のアーケードにやってきてバンドマンに始まり、不良やホストにヤクザとすれ違う相手にひたすら喧嘩をふっかけていきます。しかもやられるたびになぜか強くなっていき、何度でも立ち上がって相手を倒していきます。

 やっぱり主人公の柳楽さんはカッコいいし、クズさが全開の菅田さんと同じくクズなヒロインの小松菜奈さんの体当たり演技にと役者さんたちの魅力いっぱいでした。ヤクザやホスト役の人たちも雰囲気があって怖くてよかったです。

 ですが、暴力シーンが物語のほとんどを占めていますが、喧嘩シーンにリアリティはあまりなくてファンタジーとしての要素が強調されているため、興味をそそられるものではなく。しだいに退屈さに覆われていきました。それに通り魔事件として世間で騒がれるというのに警察は存在しないのか? ってくらい警察の捜査はほとんど描かれないのはいかがなものだろうかとか。主人公は象徴的な存在なのかもしれないですが、いくらなんでもやられまくっても、ほとんどダメージを受けないというのも乗り切れなかったです。猛スピードの車で事故っても普通に現れたりしてズッコケてしまいました。

 いくらなんでもストーリーがなさすぎなのではないのかと感じてしまう映画でした。

☆☆

鑑賞日: 2017/03/11 DVD

監督真利子哲也 
脚本真利子哲也 
喜安浩平
出演柳楽優弥 
菅田将暉 
小松菜奈 
村上虹郎 
池松壮亮 
北村匠海 
三浦誠己 

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