映画【デビル(2010)】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 エレベーターに閉じ込められた人たちと彼らを救出しようとする人の不思議体験の話。

●感想

 オープニング、さかさまの風景の中、オープニングクレジットというのが不思議な感覚のスタートでよかったです。そこから舞台となるエレベーターにやってくる人たちをワンカットで紹介して、エレベーターに閉じ込められて話がスタートという手際のいい話運びも90分という短さで手際よくまとめられていました。

 エレベーターが急遽ストップして、監視カメラは外から警備員の声だけ聞こえて、エレベーター内の声は聞こえないというカセが良い設定でした。そこから1人また1人とやられていてって…。そこにオフィスで自殺した人の捜査に来た刑事さんがやってきて、エレベーターの事件を殺人事件として捜査しようとして、エレベーター内の人たちの身元を調査したり。

 何が起こっているんだろう? 真相はなんだろう? という興味を持って見ることができますが、それの真相がわかったところで、過去の罪とかのその贖罪とかが関係していって、しかも悪魔的なものがそれを成敗するという流れになっていくのも、そこらへんがM・ナイト・シャラマンプロデュースなのか急すぎて戸惑う展開でした。

 ちょっと話がどんどんと判明していくごとに面白さが尻すぼみになっていく映画でちょっと残念でした。事件を追いかける刑事さんの事故死しした妻子とのエピソードもあまり物語に有機的に絡んでこなくて、最後に事件の加害者と出会って気持ちを語るところも怖さとか感動とかありそうですが、何の感慨もないまま終わってしまって残念でした。

☆☆☆

鑑賞日:2011/11/17 DVD 2020/09/13 NETFLIX

 

監督ジョン・エリック・ドゥードル 
脚本ブライアン・ネルソン 
原案M・ナイト・シャマラン 
出演クリス・メッシーナ 
ローガン・マーシャル=グリーン 
ジェフリー・エアンド 
ボヤナ・ノヴァコヴィッチ 
ジェニー・オハラ 
ボキーム・ウッドバイン 
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