映画【グリーン・デスティニー】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　伝説の剣士が引退するってんで、伝説の剣を寄贈しようとしたら盗まれて、その盗人を名剣士が弟子にしようと頑張るのと表の顔は貴族の娘さんで裏の顔は盗人のヒロインが大暴れする話。

●感想

　チョウ・ユンファが主演扱いですが、物語としてはチャン・ツィイー演じる娘さんが主人公で彼女が剣を盗むところから動き始めて、彼女が悪人と一緒にいるので何とか自分の弟子にしようと頑張るチョウ・ユンファ。そんな彼を支えるミシェル・ヨー。
　けど話の構成としてはちぐはぐで、チャン・ツィイーと盗賊のなれ初めの回想なんて長すぎだし、正直、剣を盗むくだりとあんまし関係ないし。

　主人公の名剣士のカタキ役が普通のおばちゃんでそんなに強そうに見えないし、彼女を捕まえようとする警察官一家のドタバタなんかも果たして必要だったのか謎でした。
　ワイヤーアクションも中国の雄大な自然の中で迫力あるものですが、正直飛びすぎでファンタジーすぎて強そうに見えなかったです。

　けれどもこの映画の魅力は何と言ってもヒロインのチャン・ツィイーで引っ張るもので、彼女の貴族としての凛とした表情から盗賊との恋、剣に憑りつかれてしまう行動。子どもだけど大人になりたい表情が素晴らしかったです。
　ただやっぱりヒロインに感情移入させるつくりにしないと武術の達人になりたいのか?　恋人の元へ行きたいのか?　何がしたいのかが120分見てもよくわからなかったです。

☆☆☆

鑑賞日:2014/08/28　Blu-ray