映画【コン・エアー】感想(ネタバレ):空中で暴れろ!極悪囚人VS軍人の正義、テンションMAXのアクション映画

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●こんなお話

 囚人を護送する飛行機が囚人に乗っ取られる話。

●感想

 突撃隊出身の主人公は、酒場で絡まれた相手に反撃してしまい、不本意ながら相手を殺してしまう。弁護士の勧めで罪を認めることにするが、減刑されるどころか実刑判決を受けてしまう。刑務所では友人もでき、真面目に服役してようやく釈放が決まる。

 ところが、釈放される日、護送される飛行機はとんでもない顔ぶれ。麻薬王、殺し屋、テロリストと、犯罪者のオールスターが勢揃い。しかも麻薬取締官が囚人に紛れて潜入捜査をしているというややこしい状況。案の定、飛行機は囚人たちによって乗っ取られてしまい、刑務官たちはあっという間に制圧される。

 最初の着陸ポイントで主人公は降りるチャンスを得るが、仲間が降りられないことに気づき、その場にとどまることを決意。囚人のリーダーは、捜査官が紛れていることに気づき拳銃で射殺。さらに主人公が釈放されるはずの身だと疑いをかけられ、囚人と殴り合いに。スパイとして命を狙われる中でも主人公は地道に内部から機内の状況を探り続ける。

 一方、地上でも事態を把握した捜査官が着陸予定地を突き止めて追跡を開始。囚人のスポンサー的存在が一人逃げようとして殺されたり、飛行場で警官隊との銃撃戦になったりと混乱は続く。飛行機は無理やり離陸するが、主人公の友人が撃たれて彼の怒りが爆発。機内で本格的な反撃を始める。

 飛行機はラスベガスの街に緊急着陸。暴走する機体と、爆発に次ぐ爆発。逃げようとする囚人たちを、主人公と捜査官が全力で追跡し、最終的に全員を退治して物語はおしまい。

 ありがちな設定ではあるが、極悪人ばかりの中でニコラス・ケイジ演じる主人公が奮闘する姿はわかりやすくて痛快。ドッカンドッカンと爆発していくテンポのよさ、そしてアクションの連続にワクワクさせらました。特殊効果や飛行機のスタントなど、今見てもクオリティは高く、CGに頼りきっていないアナログな魅力がありました。

 ジョン・マルコビッチは狂気を演じているが、見た目が意外と普通で怖さが薄かったです。ところが「サヨナラァ」と日本語を放つなど、強烈な印象を残します。ビング・レイムスの凶悪な顔つきや、スティーブ・ブシェミ演じる連続殺人鬼が意外と何もせず去っていく展開など、キャラの濃さは文句なし。

 地上の捜査官はどこか頼りなく、主人公がなんとかするしかないという流れも定番ですが、そこが逆に見ていて安心できます。刑務所での生活をなんだかんだ満喫していたニコラス・ケイジが、血まみれで娘にラビット人形を渡すラストシーンはなんとも言えず、初対面の父親がそんな状態だったら娘は絶対にトラウマだろうと感じつつも、きれいにまとまったラストでした。

☆☆☆

鑑賞日: 2013/03/22 Hulu 2025/05/24 Amazonプライム・ビデオ

監督サイモン・ウェスト 
脚本スコット・ローゼンバーグ
出演ニコラス・ケイジ 
ジョン・キューザック 
ジョン・マルコヴィッチ 
スティーヴ・ブシェーミ 
ヴィング・レイムス 
ミケル・T・ウィリアムソン 
モニカ・ポッター 
ランドリィ・オールブライト 
レイチェル・ティコティン 
ニック・チンランド 
コルム・ミーニー 
エム・シー・ゲイニー 
ダニー・トレホ 
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