●こんなお話
パリでいちゃつく日本人たちの話。
●感想
序盤、主人公の青年が妹に置いてかれてパリに取り残され、そこで出会ったパリ在住の日本人のお姉さんと出会う。そこからお姉さんの日常、雑誌かなんかの取材があり、青年が主人公がホテルの場所をお姉さんに教えてもらうところが異様に長いんですけど。何なんでしょうか、この会話を見せられてどうしたらいいのか戸惑うと作風でした。
その後、道を電話で教えてもらいながら歩くというのも、これまた異様に長いです。凱旋門、シャンゼリゼ通りを歩きながら説明されるという。この長い説明が人物の背景の説明だったり2人の関係性において進展するものだったらいいんでしょうけど、何の関係もないような……。その後、青年は「アオイさんのこと教えてくださいよ。アオイさん案内?」みたいな向井理さんでないと成立しない気持ちの悪い台詞を放っちゃったり。だいたい「俺がアオイさんのエッフェル塔になれたらいいのに」なんて言っちゃったりするのをどういう気持ちで見たらいいんでしょうか。
一方、桐谷美玲さん演じる主人公の妹と綾野剛さん演じるその恋人のイチャイチャが結構長いこと描かれますが、正直、このくだりまるごとなくなっても映画大丈夫じゃないのかな? と思いながら見てました。
フランスの景色やお洒落な調度品は映像として楽しめるのは最初のほうだけで、しだいに飽きてきてしまうし。延々と主人公たちのやりとりをみせられても無表情のまま最後まで突き進んでしまいます。
ヒロインの過去に悲しい過去が判明してもそこに至るまでのドラマが全く描かれないので、どうでもいいという感情が生まれてしまうのだと思います。
向井さんがコーヒーを颯爽と入れ「コーヒー屋で働いてたんですよ」と言いピアノを弾いて「学生時代、バンドやってたんですよ」とどんだけお洒落なライフスタイルなんだと。嫉妬の目で見てる映画でした。
☆
鑑賞日: 2013/04/30 DVD
監督 | 北川悦吏子 |
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脚本 | 北川悦吏子 |
プロデュース | 岩井俊二 |
出演 | 中山美穂 |
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向井理 | |
桐谷美玲 | |
綾野剛 | |
アマンダ・プラマー |
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