映画【アントマン&ワスプ】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 劇場で見る連続ドラマ【マーベルヒーロー】もののアントマンが主演の回の巻の話。

●感想

 アントマンらしい小さい話で主人公側の博士の家であるラボをみんなで奪い合うという話で、それをスケールの大きくしたドタバタがあって楽しい映画でした。潜入、忍び込んだり、小さくなったり大きくなったりのカーチェイスなどもアイデアいっぱいでアニメーションのような楽しいシーンが多かったです。

 が、量子世界とかを主人公たちだけが理解して観客は置いてけぼりになる会話が多くて、正直今何をしているのかがわからない状態になることが多かったです。それでいてカタキ役に魅力が少なく、身体が透けるカタキ役は登場した時は期待の高まる登場でしたが、その人の動機がしだいにわかってくると、ただ自分の命が助かりたいからという一心だけで魅力的じゃないし、彼女を助けようとする博士も最初から善人なので、もう少し話し合えば別にみんなで協力して何とかできたんじゃないかと思ってしまうキャラクターでした。武器商人に至ってはただのコメディリリーフなので、三つ巴のバトルとかもそこまで緊張感や切迫感などもそこまで感じなかったです。カーチェイスもただドタバタ、奪い合ったりしているだけにしか見えなかったです。 

 小さくなって戦うというのも1作目の新鮮さはなく、1作目と同じようなことをやっているだけなので肝心のアクションシーンも退屈でつまらなかったです。 

 量子世界にいるお母さんを助けたいという一心で主人公たちは戦いますが、量子世界に何十年もいて普通に年取ってるだけの説明とか一切ないのも何でだろう? とノイズになってしまいました。そもそも博士たちの会話が難解なので、マシントラブルになったりしてどうやって突破するのかと思って見ていると、彼らだけで難しい会話をして解決法を見つけて喜んでたりするので、量子世界とかの説明は難しくてSF的な設定はもう無視するのが1番だと思いますが、何で危機を突破したのかがわからないため関係ない人が関係ないことをしていると共感がしにくくなっている要因だと思いました。 

 とはいえ、ハリウッド映画でありがちな奥さんの再婚相手がイヤな奴として描かれるのではなく、めちゃ善人で描かれているのが面白かった映画でした。 

☆☆☆

鑑賞日: 2018/09/03 TOHOシネマズ川崎 2020/03/17 WOWOW

監督ペイトン・リード 
共同監督ミッチ・ベル 
脚本クリス・マッケナ 
エリック・ソマーズ 
ポール・ラッド 
アンドリュー・バレル 
ガブリエル・フェラーリ 
製作ケヴィン・ファイギ 

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