映画【茜色に焼かれる】感想

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●こんなお話

 夫を交通事故で亡くした妻子が生きていく話。

●感想

 自転車をのんびり運転する男性とCGの車が走る映像がカットバックで映されて、その車に轢かれて死んでしまう。7年後、加害者の男性は大往生で亡くなり、その葬儀に被害者の妻である主人公がやってくるけど。加害者の息子に追い出される。残された妻子が生きていく物語。

 ここまで身の回りに自己中心的や思いやりがない人間しかいないのかとげんなりする主人公と息子とその周りの数人だけで、それ以外の人たちは主人公たちに対して敵対的な行動や言動を浴びせてきて、それを何とかこなしていく。なかなかヘヴィーな内容でした。

 主人公は昼間はパートでホームセンターの花コーナーで夜は風俗店で働いていて、パートの上司も主人公に対して上司に命令でパートを辞めさせるようにという命令を受けて言いがかりをつけてくる。風俗店ではお客さんから酷い扱いを受ける。養父を介護施設に入れて、夫の愛人の子供の養育費まで払っていたり。息子は学校でいじめられて、主人公が担任に訴えるけどいじめを認めようとしない。

 風俗店の同僚とは心を許して語り合える仲で、彼女は糖尿病を患い付き合っている男もヒモ状態で棒録をふるう。幼少時には父親に暴力を受けていることが語られる。しかも中絶を受けることになって、そのときに子宮頸がんだと判明して余命わずかだと知る。

 主人公は同級生と出会って胸がときめきデートをしたりして、いよいよ思いを吐露するが。彼は妻子持ちで遊びだったことが判明する。息子はその女性に片思いをしたり、いじめっ子が家にボヤ騒ぎを起こして公営住宅から出ていかないといけなくなったりと、次から次に不幸な出来事がつるべ打ちされていきます。旦那のバンド仲間からエロい目で見られたりもしたり。

 そんな中、風俗店店長の永瀬正敏さんが主人公を率先して助けるわけでもないけど、見守っているという役割がかっこいいです。

 自分を遊んだ同級生に対して包丁で追いかけてリベンジをしようとする。それを助ける息子だったり仲間だったりがいて、その後同僚が亡くなる。それをきっかけに主人公が昔やっていたアングラ演劇を養父の施設のイベントで上映したりする。

 日本の息苦しさを全開にした作品で、明るい気持ちにはなれないですが。役者さんたちの熱演やコロナ中を生きていく人たちを見られる映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2022/01/13 DVD

監督石井裕也 
脚本石井裕也 
出演尾野真千子 
和田庵 
片山友希 
オダギリジョー 
永瀬正敏 
大塚ヒロタ 
芹澤興人 
鶴見辰吾 
嶋田久作 
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