映画【クワイエット・プレイス DAY1】感想(ネタバレ):音を立てれば死が迫る!『クワイエット・プレイス3』終末と希望を描く

A Quiet Place: Day One
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●こんなお話

 音に反応して襲ってくるクリーチャーから逃れる人の話。

●感想

 病気を抱え、終末医療施設か老人ホームのような場所で暮らしている主人公。余命もわずかで、医療用麻薬を使って痛みを抑えながら日々を過ごしている。ある日、施設の人々と一緒にニューヨークへと向かい、マリオネットの劇を観賞したり、幼い頃に父親に連れて行ってもらった思い出のピザ屋へ行こうとしたりと、束の間の小旅行を楽しんでいました。

 しかし、途中で何か異常が起きたとのことで一行は引き返すように指示されます。すると空から突如として怪物が落下し、辺りの人々を次々に襲い始める。主人公と行動を共にしていた職員も命を落とし、主人公はたった一人になってしまう。

 一夜が明け、外に出ると人々がゆっくりと無言で歩いている中、再び怪物が襲来し、群衆がパニックに。混乱の中で主人公は押し潰され、意識を失います。やがて目を覚ますと、ヘリコプターから「怪物は泳げない。港から避難船が出ている」とのアナウンスが流れていました。

 そんな中、主人公の後をついてきた若い男性が現れ、2人で港を目指すことに。音を立てると怪物が感知するという息を潜めながら行動を続ける。主人公は思い出のピザ屋に辿り着くものの、そこはすでに破壊されていて、心身ともに限界を迎え倒れてしまう。

 青年は危険を冒しながら薬局に向かい、鎮痛剤を手に入れて主人公の元へ戻ります。その後、主人公の父親が昔演奏していた店に立ち寄り、2人でピザを分け合い、穏やかな時間を過ごす。

 ついに港に到着しますが、周囲は怪物で溢れており、船に近づけない。そこで主人公は自らを囮にする決意をし、大きな音を立てて怪物の注意を引きつける。その間に青年は脱出船に乗り込み、主人公のポケットに残されていたメッセージを見つけておしまい。

 本作は「クワイエット・プレイス」シリーズの第3作目。これまでと同様に「音を立ててはいけない」緊張感を軸にしていますが、過去作と似たような展開が多く、ハラハラドキドキの新鮮さには欠ける印象でした。特に群衆パニックのシーンなどは既視感が強く、大きな盛り上がりを感じにくかったです。

 ただ、思い出のピザ屋でしんみりとした時間を描くなど、パニック映画の中に静かな情緒を織り込んだシーンは印象的でした。全体としては緊張感よりも、淡々と進む展開が続き、やや眠たく感じる作品でした。

☆☆

鑑賞日:2024/06/29 イオンシネマ座間

監督マイケル・サルノスキ 
脚本マイケル・サルノスキ 
ストーリージョン・クラシンスキー 
マイケル・サルノスキ 
出演ルピタ・ニョンゴ 
ジョセフ・クイン 
アレックス・ウルフ 
ジャイモン・フンスー 
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