映画【飢餓海峡】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 強盗殺人犯が逃走してその犯人や協力者や刑事たちの話。

●感想

 台風の日に質屋一家を殺害して3人組の強盗犯らしい男たちが、ちょうど沈没事故で騒ぎになっているときに北海道から函館へ逃走して、犯人の1人が逃走して娼婦と出会って彼女に大金を渡して姿を消す。その娼婦さんが犯人のおかげ、と頑張ってお金を稼いで、いつか感謝を一言だけと頑張る。一方、函館の老刑事が殺人事件を捜査していく。

 サスペンスの王道を行く展開で、刑事側が手がかりをもとに点を線にしていく。また大金をもらって、生活を変えてもらった娼婦さんがまたその人に会いたいというところも長いこと描かれます。その人の爪をずっともっていて、それを肌に這わせるところとか凄いシーンでした。

役者さんたち皆さん素晴らしくて、気づいたらどんどんと殺人事件や強盗事件にはまっていってしまう伴淳三郎さんの老刑事っぷりも最高で、後半から新たな殺人事件を捜査する高倉健さんもよかったです。

 容疑者を追い詰めて、彼が話すことによって被害者加害者ともに貧困が根底にあるやるせなさがなんともいえない気持ちにさせてくれる映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2011/07/10 DVD 2020/05/23 NHK BSプレミアム

監督内田吐夢 
脚色鈴木尚之 
原作水上勉
出演三國連太郎 
風見章子 
左幸子 
加藤嘉 
伴淳三郎 
進藤幸 
加藤忠 
岡野耕作 
菅原正 
志摩栄 
外山高士 
河合絃司 
最上逸馬 
安藤三男 
曽根秀介 
大久保正信 
矢野昭 
西村淳二 
遠藤慎子 
田村錦人 
沢彰謙 
須賀良 
八名信夫 
室田日出男 
北峰有二 
高須準之助 
藤田進 
鈴木昭夫 
関山耕司 
斎藤三男 
高倉健 
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