●こんなお話
相変わらず忙しく働く主人公の医師。ある日、同期の友人の医師が同じ病院に赴任してくる。365日24時間営業の病院でみんな患者さんのために忙しくしているのに、その友人は定時で上がってしまい周りから不評。けれども彼にも事情があって……な話。
●感想
大きな事件があるわけでもなく、それでいて仰々しい音楽とかで感動させる映画でもないけれど。とても感動できる映画で、病魔に侵された尊敬する先輩先生のために医者としてできることはなんだろう? と考えてある行動をする主人公たち。そこで映し出される満天の星。というシーンはとても感動しました。
主人公は毎日忙しく患者さんのために働いている。何か月ぶりに休めて夫婦でデートしてても電話で呼び出しを受けたり。親友はそんな主人公を見て「自分たちが働いてる間、家族のそばにいられない」と問いかける。親友とその奥さんは主人公の学生時代からの仲間だけど、奥さんの姿が見えない。親友は子どもを男手ひとつで育てている。回想で奥さんは子育てをしながら医療もやっていたけど、患者さんの家族から子育てしながらなんて医療出来るわけないと言われて、それ以来昼も夜も働くようになり子育ては親友がするようになる。
親友のそんな姿を見て、自分はどうすればいいのだろう? と考える主人公。
そして尊敬する先輩の医者が病気に罹ってしまい治療もできないんじゃないのか。その時、医者としてどうしたらいいのか。
先輩の医者は奥さんとの思い出を山登りの上で見た夜空が忘れられないという話を聞いて取る行動。
話の展開として相手側からのアクションがあり、何も考えていなさそうなのんびりリアクションする主人公。けれど実悩み傷ついていて、慰める奥さん。という流れなので物語にダイナミックさはないですが、冷たい空気が伝わってくる雪景色や暖かそうな主人公たちの家などの映像もよかったです。
にしても主人公の奥さん、良妻賢母すぎだろ。と全てをわかって包み込んでくれる奥さんすぎだろ。と思わなくもないですが、静かな感動を味わえる119分の映画で面白かったです。
☆☆☆
鑑賞日: 2014/03/18 試写会
監督 | 深川栄洋 |
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脚本 | 後藤法子 |
原作 | 夏川草介 |
出演 | 櫻井翔 |
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宮崎あおい | |
藤原竜也 | |
要潤 | |
吉瀬美智子 | |
朝倉あき | |
原田泰造 | |
濱田岳 | |
吹石一恵 | |
西岡德馬 | |
池脇千鶴 | |
市毛良枝 | |
柄本明 |