映画【アメリカン・ギャングスター】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 1960年代後半からの激動のアメリカのときにベトナム戦争とかを利用して麻薬王になっていく男と彼を逮捕しようとする汚職とも戦う男の話。

●感想

 主演の2人がビックネームなので、その2人の熱い戦いなのかと思いきやそんなことでもなく。個人的には結構拍子抜けな展開でした。2人が向い合せになるのはラストのラストだし、かといって一介のチンピラが麻薬王に成り上がっていくという面白さもそんなになくて、ベトナム戦争のドタバタで麻薬ビジネスに手を広げて…というシークエンスも、結構あっさりに見えてしまって面白みに欠けました。次から次にシーンが展開していくので、物語についていくのも大変だったのも集中力が必要でした。

 ラッセル・クロウ側も捜査官としては汚職をせずに清廉潔白だけど、私生活は乱れていて…というのが描かれていきますが、それも本筋として効果的だったのかわからなかったです。麻薬捜査官のほとんどが汚職していて…というのも凄い世界というのが知れてよかったですが。彼らとの対立や逮捕に至るまでのカタルシスもそんなになかったです。

 冒頭で主人公が射殺するシーンとかツカミとしてはよかったですが、結局それも意味があったのかよくわからなかったです。実話だからしょうがないとは思いますが、淡々と描くのではなく盛り上がるような構成で見たかったです。

☆☆☆

鑑賞日: 2015/10/30 Blu-ray

監督リドリー・スコット 
脚本スティーヴン・ザイリアン
出演デンゼル・ワシントン 
ラッセル・クロウ 
キウェテル・イジョフォー 
キューバ・グッディング・ジュニア 
ジョシュ・ブローリン 
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