映画【教祖誕生】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 新興宗教団体にひょんなことから入信した若者が新しい教祖様になってお金儲けとか信仰とかいろいろ宗教団体の内部で体験していく話。

●感想

 新興宗教を皮肉っているブラックコメディとして楽しめる映画でした。いろんな場所で布教をして車いすのおばあさんに手をかざすと立ち上がって歩けるようになってみんなびっくりするけど、そのおばあちゃんが宗教団体が乗る電車に走って乗ってきてその一行に合流してサクラだったと判明して、この団体はインチキじゃないのか? と思うけど、団体の幹部たちは主人公に無茶苦茶な理論で妙に納得させてしまう。新興宗教団体の教祖様は起こす奇跡がインチキで幹部は金儲けしかしていないという。いわゆる新興宗教団体の怪しいイメージをそのまんまやっていて、ステレオタイプっちゃステレオタイプな悪い宗教。を描いてしますが、妙にリアリティに感じてしまうのも不思議です。

 ビートたけしさんが事故前で怖いイメージをそのまんまに表では優しいけど、裏では教祖様をぶん殴ったりして怖い。岸辺一徳さんも幹部で怪しさいっぱいで、玉置浩二さんは純粋に宗教を信じている青年を演じていてお見事でした。

 主人公の青年が興味本位で入信するけど、勝手に教祖様に祭り上げられて役割を演じるけど。その役割を全うしようとして本気で修業をして宗教に目覚めていく。主人公の萩原聖人さんと玉置浩二さんは宗教を純粋に信じていて、一方のビートたけしさんと岸辺一徳さんは宗教を金もうけの手段としか見ていなくて、その対比の面白さ。

 ただギャグをふくめて全編楽しめますが。見終わってみると満足感が少なかったです。宗教に目覚めた主人公と金儲けの幹部たちとの対立が深く描かれないのが不完全燃焼な原因だと思いました。

☆☆☆

鑑賞日: 2016/01/15 DVD

監督天間敏広 
脚本加藤祐司 
中田秀子 
原作ビートたけし 
出演萩原聖人 
玉置浩二 
岸部一徳 
ビートたけし 
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