映画【her/世界でひとつの彼女】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 近未来の世界で愛する妻と別居して満たされない生活をしている男が、最新鋭の人工知能のシステムにしだいに恋に落ちていく話。

●感想

 冒頭の主人公の職場である手紙の代筆を行っている会社を映すカットからファンタジックさいっぱいで美しい映像に見とれてしまいました。
 主人公が街を歩くだけというカットだけでも赤やオレンジの色彩で近未来の雰囲気が美しくて洗練された未来の姿に入り込んでしまいました。
 シンメトリーな構図で機械的だけど色彩が暖かいため、冷たさを感じさせない映像美でした。

 物語のほとんどが主人公のホアキン・フェニックスさんの一人芝居で展開されて退屈しそうですが、独特の映像で引っ張ってくれるのと人工知能とのやりとりが面白いので飽きずに見ることができました。

 しだいに肉体的な接触を求めてきて代理にエッチをしてくれる人を探したり、主人公の手紙を勝手に出版社に送って書籍にしようと計画したり、どんどんと能力が進化していって、最後にわかるある事実。
 現実に打ちのめされた主人公が別れた奥さんに自分の思いを手紙に書いて送信して、旦那さんと別れた友だちと夜景を見る。代筆でラブレターを書いていた主人公が人工知能との出会いを通して本物のラブレターの書けるようになる。そして、この夜景もめっちゃ綺麗で素敵でした。

 恋愛って当事者は本気で真剣でも部外者から見ればバカみたいだな、と改めて教えてくれる映画でした。 

☆☆☆☆

鑑賞日: 2014/09/27  イオンシネマ多摩センター

監督スパイク・ジョーンズ 
脚本スパイク・ジョーンズ 
出演ホアキン・フェニックス 
エイミー・アダムス 
ルーニー・マーラ 
オリヴィア・ワイルド 
出演(声)スカーレット・ヨハンソン 

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