映画【永遠の門 ゴッホの見た未来】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 なかなか辛い人生のゴッホさんの話。

●感想

 「ゴッホってどちら様?」状態で見るのはなかなか辛くて、ある程度のゴッホ教養がないと登場するキャラクターや絵画そのものが面白ポイントであると思うので、この時代この人物たちにまるで教養がない自分が見たら、アート映画の作風なので、なかなかの睡眠導入作品で集中力のいる映画でした。

 売れなくて精神的にも追い込まれていく様子をシークエンス自体は少なくて単純ですが、絵画を描いたりするシーンでピアノが流れ始めて数分間歩くだけのカットが長く続いたり、精神的に追い込まれている様子を描くためか、同じ台詞のやりとりを2回繰り返すシーンがあったりセリフにエコーがかかったりとセリフがただでさえ難しいと感じているところにそういった演出が加わるので余計に理解するのが難しかったです。弟と話す、ゴーギャンと話す、プリーストと話す、お医者さんと話す。とか人数自体は少ないけれど、なかなかの難解さで何話してるのかな? とアホなみたいな顔で見つめることしかできなかったです。

 映像は綺麗だし、ゴッホの主観になると画面半分がボケて見づらいとかは手法として面白くてよかったです。ですが、冒頭しばらくフランス語を喋っていたゴッホがゴーギャンとフランス語で話していたと思ったら、そのままシームレスに英語になったりするのが突っ込んではいけないと思いますが、気になってしまいました。

 この映画を110分見るなら、「ぶらぶら美術博物館」の山田五郎さんの話を5分聞いた方が個人的には面白い作品でした。

☆☆

鑑賞日: 2019/11/13  T・ジョイPRINCE品川

監督ジュリアン・シュナーベル 
脚本ジュリアン・シュナーベル 
ジャン=クロード・カリエール
出演ウィレム・デフォー 
オスカー・アイザック 
マッツ・ミケルセン 
マチュー・アマルリック 

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