●こんなお話
第二次大戦中にドイツ軍の暗号に苦戦していたイギリスの数学者がドイツ軍の暗号器エニグマを何とか解読しようとする話。
●感想
エンタメとして、絶対解読不可能な暗号をどうやって突破していくのか? というハラハラドキドキものとしてよくできていて、暗号を解こうとする主人公をはじめとする天才たちのチームが苦戦しながらも戦っていく姿を見るだけで単純に面白かったです。
その設定に天才である主人公が不遜で傲慢で常人の気持ちがわからず、チームと衝突していく。けどヒロインの登場で、しだいに和解してチームで暗号を解読していくという熱さ。カタキ役として軍人の上官が主人公たちを妨害しようとしますが、諜報機関の上司もサポートもあったりして物語が引き締まっていました。
メインの流れは暗号解読で、これはどうだ? ダメだ。次はどうだ? ダメだ。もう追い詰められて終わりだ。ふとしたことから解決の糸口が見つかる。やったー! というカタルシスが得られてよかったです。
それと主人公の過去が描かれて、開発するマシンに学生時代に好きだった人の名前をつけていることがわかっていく流れ。当時の同性愛への理解のなさ、女性が社会進出できないことなどが描かれていきます。
そして何と言っても天才役のベネディクト・カンバーバッチさんのもろくて繊細なお芝居が英語がわからなくても伝わってきて、素晴らしかったです。
歴史に抹殺されて、50年間隠されてきた人たちがエンターテイメントとしてとても面白く描かれていたと思いました。
☆☆☆☆
鑑賞日: 2015/05/09 イオンシネマ多摩センター
リンク
監督 | モルテン・ティルダム |
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脚本 | グラハム・ムーア |
原作 | アンドリュー・ホッジス |
出演 | ベネディクト・カンバーバッチ |
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キーラ・ナイトレイ | |
マシュー・グード | |
ロリー・キニア | |
チャールズ・ダンス | |
マーク・ストロング | |
アレン・リーチ | |
マシュー・ビアード | |
ジェームズ・ノースコート |
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